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ディズニーリゾートライン「調整中」の瞬間にファン「25年間ありがとう」「時代の切り替わり」 磁気きっぷ「全廃」が示す日本の鉄道の変わり目

ディズニーリゾートライン「調整中」の瞬間にファン「25年間ありがとう」「時代の切り替わり」 磁気きっぷ「全廃」が示す日本の鉄道の変わり目

「リゾラの磁気チケットでパークに向かうあのワクワク感は一生忘れません」——。5月21日午後8時2分、東京ディズニーリゾート(TDR)の各施設を結ぶモノレール「ディズニーリゾートライン」の全駅で、自動券売機が順次「調整中」の表示に切り替わった。2001年の開業から25年間使われてきた磁気乗車券の発売が終了し、すべての乗車券が二次元コード(QR)乗車券への移行作業を行うためだ。その歴史的な瞬間を記録した動画と共にファンたちの感謝とノスタルジーが広がった。そしてこの変化は、ディズニーリゾートラインだけの話では終わらない。

れっきとした公共交通機関

ディズニーリゾートラインを運営する舞浜リゾートラインが4月9日に発表したプレスリリースによると、同線では2025年7月から二次元コード乗車券を導入しており、2026年5月21日をもって磁気乗車券の発売を終了。これにより全乗車券が二次元コード乗車券へ切り替わった。当初は2026年7月の予定だったが、準備が整ったため前倒し導入することになったという。

変更の理由として同社は「磁気乗車券は磁気層を分離しての廃棄が必要であり環境負荷が高かった」「二次元コード導入により乗車券を自動改札機に投入することなくよりスムーズに利用できる」という2点を挙げている。全国相互利用が可能な交通系ICカードは引き続き利用可能。ちなみに、ディズニーリゾートラインはTDR内を運行しているとはいえ、鉄道事業法の適用を受けて運営されているれっきとした公共交通機関だ。

「2026/05/21 東京ディズニーシー・ステーション 本日20時をもって、開業時から使用されてきた磁気乗車券の販売が終了しました。25年間ありがとうございました!」

鉄道と東京ディズニーリゾートのファンからはこのような感謝がつづられた。

「調整中」が胸を熱くした

「20時02分で終了したんですね。25年間本当にありがとうございました!新しいシステムもスムーズに使いたいと思います」

「当たり前に使ってたものが変わる瞬間って、意外と心にくるなぁ 長い間ありがとうって気持ちになる」

「うわー、ついに磁気券の終わりか… 25年間毎日お疲れ様って感じだわ」

「乗車券センターで、深夜 仮眠30分でずっと『手売り』のための乗車券を発券していた歴史も 終わりか」

「またひとつ 時代の切り替わり」

行くたびにフリーきっぷを記念に購入していたという声も上がった。

「行くたびに使わなくても必ずその時々のフリーきっぷを購入して見るのが大好きでした。25年間ありがとう またひとつ、アナログなものがなくなってしまって悲しい」

ただ「寂しいなぁ…新しい券売機、わかりにくいのよね…初めから大人1枚になってるから、間違って2枚買ってしまったり…それと、障がい者用の券の改札も2階に増やして欲しいよね」という、新システムへの戸惑いや改善要望も届いた。

なお、QRコード版フリーきっぷも用意されており、QR乗車券運用開始のこの日、投稿主は「二次元コード乗車券タイプのフリーきっぷでも、引き続き絵柄チケットを楽しめます♪」と伝えている。

なぜ磁気券は終わるのか

ディズニーリゾートラインの理由として挙げられた「磁気層分離の環境負荷」と「スムーズな改札通過」は、他社の移行理由とも重なっている。

JR東日本・京成電鉄・京浜急行電鉄・新京成電鉄・西武鉄道・東京モノレール・東武鉄道・北総鉄道の8社が2024年5月に発表した共同リリースでは、「磁気乗車券用の機構の複雑さ・鉄道固有の専門性の高さから中長期的な維持が困難」「磁気乗車券の用紙は金属を含んでいるためリサイクルに環境負荷がかかっている」「券詰まりなどのトラブルを解消できる」という3点を理由として示した。これら8社は2026年度末以降、順次QR乗車券へ移行する。

つくばエクスプレスを運行する首都圏新都市鉄道も1月14日、「環境負荷の低い用紙への置き換え」「設備更新・保守の効率化」を理由に10月1日からQR乗車券システムを導入することを公表。磁気乗車券の普通乗車券は9月30日で発売終了となる予定だ。ゆりかもめは20日、2026年7月中旬に磁気乗車券からQR乗車券へ切り替えると発表しており、さらに早い切り替えとなる。「鉄道事業者として全国初!全改札通路でクレカ・QRが利用可能に」とうたっており、券詰まりトラブル低減・環境負荷低減・保守効率化の3点を理由としている。

JR西日本も2025年1月、近距離普通乗車券について2028年以降に磁気券を縮小してQRコードへ順次移行すると発表した。磁気券の金属成分による環境負荷と、大型自動改札機の設置・維持コストが背景にあるという。

「25年間」という時間の重さ

「25年間ありがとう」という声が示すのは、変化そのものへの反対ではなく、長年積み上げてきた時間への敬意と言っていい。フリーきっぷの絵柄はQR乗車券でも引き続き楽しめるという。ただ、磁気券を改札機に投入する小さな行為のなかにも、パークへ向かうワクワクが詰まっていたのかもしれない。

鉄道の磁気券は交通系ICカードの普及後も、ICカードを持たない旅行者や子供向けの「紙の切符」として生き続けてきた。それが環境負荷・コスト・券詰まりのトラブルという現実的な理由でQR紙券へと代わっていく。ディズニーリゾートラインがその先陣を切り、ゆりかもめやつくばエクスプレス、JR・私鉄などが後に続くことになる。改札の風景が静かに変わっていくその起点を、5月21日午後8時の「調整中」という文字が刻んだことになる

配信元: iza!

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