●「嫌がっていると思わなかった」は通用するの?
このようなケースでは、加害者側から「嫌がっているとは思わなかった」という弁解がよくなされます。
しかし、パワハラかどうかの判断は、加害者の主観ではなく「一般的な労働者の感じ方」を基準にします。簡単にいえば、同じ状況に置かれた「ふつうの会社員」がどう感じるかが問われている、といえます。
上下関係のある上司から、断れば不機嫌になるとわかっていて毎月誘われれば、「断れない」と感じるのは自然なことです。
したがって、「自分は悪気がなかった」「嫌がっているとは思わなかった」という弁解は、基本的には通用しません。
●普通の会社でも同じこと
この問題は警察に限った話ではなく、民間の会社もパワハラを防止する義務を負っています。
飲み会に誘うこと自体は問題ありませんが、断りにくい状況を繰り返し作っている場合はパワハラのリスクがあります。「悪気がなかった」という言い訳も、上で説明したように通用しないことが多いといえます。
監修:小倉匡洋(弁護士ドットコムニュース編集部記者・弁護士)

