新卒で入社した春。慣れない研修や新生活に緊張しながらも、「同期とはうまくやっていきたい」と思っていました。しかし、研修初日に隣に座った同期の男性は、私の話を遮って口を挟んでくるようなタイプ。正直、第一印象は最悪でした。「できれば関わりたくないかも……」と思っていたのですが、その後、思いもよらない展開が待っていたのです。
初対面から感じ悪いヤツ
研修初日の自己紹介で、私は学生時代のアルバイト経験について話していました。すると隣にいた同期の男性が、突然「いや、そうじゃなくてさ」と話を遮ってきたのです。さらにグループワークでも、「そのやり方、効率悪くない?」「もっとこうしたほうがいいと思う」とズバズバ指摘。
冗談っぽい口調ではあるものの、どこか偉そうな言い方に感じてしまい、私はすっかり苦手意識を持ってしまいました。
ところが数日後、配属先が同じだと判明。さらに、2人でひとつの案件を担当することになってしまったのです。
「なんでよりによってこの人と……」と、当時の私は、かなり憂うつでした。
衝突ばかりだったけれど…
実際に仕事が始まってからも、彼とは何度もぶつかりました。私が作成した資料に対して、「ここ、もっとわかりやすくしたほうがいいと思う」と細かく指摘されたり、会議で意見が対立したりすることも少なくありませんでした。そのたびに私は、「また否定された……」と落ち込んでいたのです。
ただ、一緒に働く時間が増えるうちに、少しずつ彼の違う一面が見えてきました。彼は誰よりも仕事に真剣で、忙しい時期には周囲のフォローまでしていたのです。
さらに後から知ったのですが、私がミスして落ち込んでいたときも、上司には「頑張ってるので見てあげてください」と、さりげなくフォローしてくれていたそう。
口調は少し不器用。でも、人一倍まわりを見ている人なんだ――そう感じるようになっていきました。

