犬を飼う前に抱きがちな『理想』は?

犬を飼っているご家庭の様子やSNSを見ると、温かく笑顔にあふれた環境で、幸せそうに暮らす犬たちの様子が目に飛び込んできます。そんな光景を目の当たりにすると、「私もいつか犬を飼いたい」と思う人も多いでしょう。
「犬と家族になりたい」という思いは素敵です。実際、犬と一緒に暮らすことで幸福度が高まるという研究データもあります。また、家族の絆が深まったり、日常に彩りを与えてくれるといった声も多いですよね!
しかし、実際の犬との生活は、理想像とギャップがあることを忘れてはいけません。リアルな生活を知らないまま迎えてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性もあります。
そうならないためにも、犬を飼う前に『現実』を理解し、どのようなことを覚悟・心得てお迎えするべきなのか知っておきましょう。
犬を飼う前に絶対知っておくべき『現実』

犬を飼う前に、犬との生活で起こる理想とのギャップを知っておくことはとても大事です。ここでは、犬を飼う前に絶対知っておくべき『現実』を紹介します。
お世話が想像以上に大変と感じることも
犬との生活は、楽しく笑顔の絶えない日々を想像する人も多いでしょう。もちろん、楽しくて癒される瞬間も多くあります。しかし、実際は毎日家のことや仕事に加え、犬のお世話が加わるので、想像以上に大変に感じることも…。
例えば、ドッグフードを出しても「これいらない」「飽きた」と食べてくれないわんちゃんもいますし、活発な犬は飼い主の服や靴下を持ち去って逃げ回ることもあるでしょう。トイレを失敗して、その度に部屋中を掃除しなければいけませんし、仕事で疲れて帰ってきても、必ず散歩には連れて行ってあげなくてはいけません。
犬を飼う上で、そんなところも可愛い、愛おしいと思えるかどうかが重要なポイントになります。
しつけが思い通りに進まない
SNSを見ていると、しつけの行き届いているわんちゃんたちの様子がたくさん流れてきますよね。しかし、しつけは容易ではありません。そこに行き着くには、飼い主と愛犬の努力と闘いが隠されているのです。
トイレトレーニングがなかなか完了せず、排泄物の掃除が追いつかなかったり、イタズラが制御できない間は、部屋に置かれているものを壊されてしまうこともあるでしょう。吠え癖がなかなか治らず、昼夜問わず騒々しく吠えてしまい、近隣住民への申し訳なさで心理的にも負担がかかる飼い主さんは少なくありません。
このように多くの課題を乗り越えて、温かく楽しい犬との生活が待っています。このしつけ期間を耐え、根気強く継続できるかどうか想像してみてください。
生活スタイルに制限が出る場面が増える
「犬を飼う=家族に犬が加わる」だけを想像していると、後悔する可能性が高まります。なぜならば、犬を迎えるということは、犬がいる生活を中心に考えて行動しなければならないからです。
例えば、家族でお出かけするにしても、早めに帰宅しなければいけません。外泊を伴う旅行ならば、犬が一緒に行ける旅先を選んだり、ペットホテルの予約が必要になります。他にも、犬が過ごす部屋に置けるインテリア家具に制限を設けなければいけないご家庭も多いでしょう。
このように、犬を飼うことで多くの制限が生活に生まれます。これを許容できるかどうか、リアルに生活を想像し、迎えてから後悔がないように現実を知っておきましょう。
費用が想定以上にかかる
「犬を飼うのにお金がかかることは理解していたつもりだけれど、費用が想定以上にかかる」と驚く人は多いです。
具体的には、日本で犬を飼っているご家庭の平均的なペット支出は、月に1万円〜3万5000円と言われています。トリミング費用や医療費、犬種別の体格によって、支出額に大きく差が出る傾向にあります。
生涯費用は、250万円〜400万円とも言われているので、これだけの金銭的余裕がなければ、現在の生活自体が苦しくなってしまう恐れもあるでしょう。具体的な数字を把握し、飼う前に必ず家計を見直してください。
部屋の清潔さを保つのが大変になることも
綺麗好きな方や清潔感を重視する方は、注意が必要です。なぜならば、犬を飼うことで、部屋の清潔さを保つことは大変になることも少なくありません。
SNSなどで見かける犬を飼っているご家庭は、キラキラとした綺麗で清潔感あふれるおしゃれなお部屋が流れてくることも多いでしょう。しかし、現実はトイレの失敗やイタズラによる雑貨や家具の破壊、抜け毛の散乱、よだれが床にところどころついている——など、清潔さを保つのは非常に大変です。
愛犬可愛さに、そんなところも可愛いと思えるならば問題ありませんが、清潔感を重視している方にとって、精神的な負担になることも少なくありません。

