猫のストレス軽減や健康増進の観点から考えると、家の中に自由に行き来できる高所があることは重要です。外猫にとって木がどのような場所か知ったうえで、猫の欲求を満たす環境を整えてあげましょう。
一級建築士で愛玩動物看護師のいしまるあきこ先生と、哺乳動物学者の今泉忠明先生の監修のもと、家の中の高所のつくりかたを解説します。

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の祖先は木の上でも頻繁に活動をしていました。その目的は捕食活動のため。木の上は敵から身を守れる安全な隠れ家であり、周囲を見渡せる場所でもあるので、危険を察知するだけではなく獲物を見つけるのにも役立ちます。
猫は小さい鎖骨により前脚が左右に広げやすく、鋭いかぎ爪をもっているため、体重を支えながら木をつかみ登るのに優れています。また、本来備わっている身体能力が木登りに適していることも、幸いしたのでしょう。
また、木の幹はちょうどいい爪とぎ場にもなっていたようです。

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
こうした猫の欲求や行動をかなえるため、家の中ではキャットタワーやステップなどを配置して高い場所をつくります。ここで気をつけたいのは、同居する飼い主さんや猫は敵ではないこと。いい関係をつくることを前提に配置しましょう。
高所は約2mまでの高さに!
猫が高い場所を好むからといって、高すぎる場所をつくるのは検討の余地があります。万が一、猫が落下した場合にケガを負うリスクがでてきます。また、飼い主さんとの距離ができるため、一種の「家庭内別居」にもなりかねません。一番高い場所は2mまでに留めましょう。
そうすれば、猫が高所で不調になっても、イスなどをつかって飼い主さんが抱き下ろすことができます。
壁1~2辺を目安にする
キャットステップやキャットウォークを家中に張り巡らせたいと考える人もいるかもしれませんが、やり過ぎは避けたいです。高すぎる場所と同様で、猫の気持ちが飼い主さんから離れがちになるからです。
これらを設けるなら、まずひとつの部屋に決め、壁1~2辺を目安に設置しましょう。
