俳優の仲野太賀が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合など)の第20回が放送され、竹中直人が演じる松永久秀がド派手な退場劇を見せた。嘘か真か区別がつかない巧妙な話術で羽柴筑前守秀吉(池松壮亮)とその弟・小一郎長秀(仲野)を翻弄した末に爆死。「秀吉」(1996年)でかつてない秀吉像を演じきったレジェンド・竹中ならではの圧倒的な芝居に、多くの視聴者が釘付けとなった。久秀役だと知った時、竹中は物語途中で死ぬと察し、「何話ぐらいで死んじゃうんだろう?」と考えたという。大河ドラマは「1年以上かけて作り上げる作品で、役者同士のつながりも深くなれる現場」であり、「途中で死んじゃうのは本当に切ない」と惜しみつつ、「秀長の変貌、新たな秀吉像も楽しみ」と兄弟の今後に期待を寄せる。
「豊臣兄弟!」とは?
豊臣秀長(仲野)を主人公に、天下人となる秀吉を補佐役として支えた弟の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
竹中直人 コメント
――松永久秀を演じて
「まずはじめに、
こんなぼくを再びキャスティングしてくださり感謝です!
そして松永久秀を演じさせてくださり本当にありがとうございました!
もうそれだけです。
大河ドラマの撮影現場は今をときめく俳優たちがたくさん、たくさん集まってきます。そんな方々のお芝居を目の前で感じることが出来るのがもうサイコーです。オファーをいただいたときは、とても光栄な思いと共に、『出番はどのくらい?』と思いました(笑)。1年以上かけて作り上げる作品ですからね。役者同士のつながりも深くなれる現場です。だから途中で死んじゃうのは本当に切ないんです。しかし松永久秀の役となると『あっ、間違いなく途中で死ぬな…。何話ぐらいで死んじゃうんだろう?』と思いました。そして脚本家の八津さんとプロデューサーの方々が松永久秀をどのように描くのか…それが一番気になりましたね。役の存在を握るのはやはり脚本家ですから…。死んだはずの久秀が実は生きていた…!なんてことはないかしら…なんてことを思ったりもしましたが、それはないですね(笑)。今後、軍師としての才を今まで以上に発揮していく秀長の変貌を楽しみにしております。そして池松くんの作りあげる新たな秀吉像も楽しみでなりません!
歴史を塗り替えてこそ、真の大河ドラマだと思っています」
――「豊臣兄弟!」の現場に入って感じたこと
「仲野君、池松君とは今作が初共演です。ぼくはどの作品も全てそうなんですが、撮影の初日は未だに緊張して、撮影の前日は全く眠れないんです。だから眠れないまま撮影現場に行きました。そんなぼくをお二人は恐ろしいほどの満面の笑顔で出迎えてくれました。
そのおかげもあり、NGは出さなかったと思います。お二人の満面の笑顔がプレッシャーでしたからね(笑)。そして思ったのが、『これまでの大河ドラマとは全く違うものが生まれるに違いないぞ!』と。本当に最強のコンビだと思います。このお二人なら“心配ご無用!”です」
――仲野太賀さん、小栗旬さんとの共演について
「仲野君は本当に明るくて現場のスタッフたちを包み込んでくれる存在です。僕は30年も前に大河ドラマ『秀吉』で主演を務めさせていただきましたが、とにかく『デタラメな大河ドラマにしてやるぞ!』と、毎日毎日ギンギンにテンションを上げまくって演じさせて頂きました。時には口笛を吹いたり、唾を飛ばしたり、屁をこいたり、足がつったり、貧血をおこしたりしてね。クランクアップの日、スタッフの方々に胴上げをして頂いた事は一生の思い出です。そして30年の時を超えた【豊臣兄弟!】の仲野くんは常に周囲をしっかりと見つめながら現場に存在しています。新たに築き上げる戦国時代、この作品で仲野くんは観客にどんな印象を残してゆくのか…、それがとても楽しみです。
小栗君とは、『秀吉』で共演して以来、なんと、30年ぶりの共演でした。当時、中学生だった小栗君とは年賀状のやり取りもしていました。年賀状の書き出しには『佐吉です!』と、当時の役名を書いているのがなんともかわいかったですね。そんな小栗君と今回の現場で対峙したときは、【30年】、という時の流れを深く感じました。かわいらしい子役だった彼が圧倒的な存在感で目の前に座っている。そのたたずまいを見た瞬間、『これぞ信長だ!』と強く感じました。
【豊臣兄弟!】、本当にみなさんが眩しく、力強く現場に存在しています。素晴らしい作品に参加出来たこと、こころから感謝致しております。本当にありがとうございました!」

