陥凹型大腸がんと大腸がんの違いや主な症状はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「陥凹型大腸がん」の3つの症状はご存知ですか?大腸がんとの違いも医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
「陥凹型大腸がん」とは?
大腸がんは、その発生部位や進行度だけでなく、肉眼的な形態によっても様々なタイプに分類されます。その一つに「陥凹型大腸がん」と呼ばれるものがあります。陥凹型大腸がんは、病変の表面が周囲の正常な粘膜よりも窪んでいるような形態を呈するがんです。特に「陥凹型早期大腸がん」という概念も存在し、早期の段階であっても病変が粘膜表面から窪んでいることが特徴とされています。陥凹型病変は、一見すると小さく見えたり、見逃されやすかったりすることもありますが、その形態的な特徴から、特に注意を要するタイプの一つと認識されています。
「陥凹型大腸がん」と「大腸がん」の違いとは?
大腸がんは、その肉眼形態によって大きくいくつかのタイプに分けられます。例えば、粘膜から盛り上がった「隆起型」、比較的平坦な「表面型」、そして周囲の粘膜より窪んだ「陥凹型」などです。これらの肉眼形態分類は、がんの深さ(壁深達度)や広がりを予測し、適切な治療法を選択するために重要な情報となります。「陥凹型大腸がん」は、この大腸がんの肉眼形態分類の一つであり、病変の中心部が凹んでいる特徴を持つがんです。他の隆起型や表面型の大腸がんと比較して、陥凹型は病変が早期の段階であっても、すでに粘膜の下層へと深く浸潤している(進行している)可能性がある点が重要視されることがあります。これは、窪んだ形態のために、見た目の大きさが小さくても、実際には進行している場合があるためです。このように、陥凹型大腸がんは、大腸がんという大きな枠組みの中の特定の肉眼形態を指し、その形態的な特徴が診断や治療において特別な注意を必要とする点で、一般的な大腸がんとは区別されます。

