女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)の第43回が27日に放送される。
朝ドラ「風、薫る」第43回(5月27日放送予定)ポイント
りん、個室の患者を多く受け持つようになり忙しい日々送る
同期の東雲ゆき(中井友望)と工藤トメ(原嶋凛)、小野田里久(宮地雅子)担当
金銭を要求する看病婦・永田フユ(猫背椿)の家庭事情が明らかに
朝ドラ「風、薫る」第9週「看病婦とアメ」(第41~45回)ストーリー展開【ネタバレ】
手術前日、りんが病室を訪ねると、乳がんを患う和泉千佳子(仲間由紀恵)は、体にメスが入るのが怖いと涙を流した。りんは、自分が手術室で付き添うと告げ、「奥さまはおひとりではありません」と優しく寄り添う。千佳子は、「知らなかったわ。こんなに楽になるものなのね。偽りのない自分の本当を知っている人が1人いるということは」と口にし、手術室へ向かう覚悟を決めた。
手術は無事に終了した。千佳子は「あなたがそばにいてくれたおかげでさみしくなかった」とりんに深く感謝。りんは、直美に手術介助を務めたフユの手際が見事だったと語り、改めて看護婦の仕事が好きになれたとお礼を述べた。
夕食時、同期が手術の話題に沸くなか看護教師のバーンズ(エマ・ハワード)が姿を現す。院長の多田重太郎(筒井道隆)から感謝され、りんを「よくやりました」とほめたバーンズは、直美の言葉を信じてよかったと述べた。さらに、りんが夜通し千佳子に付き添い双六をするなど尽力したことを肯定しつつも、「ただし、忘れないでください。看護は仕事です。奉仕ではありません」と強調。最後に、りんの活躍により多田が見習生を認めたこと、養成所の下級生募集が正式決定したという吉報を報告した。多田は、見習生たちが実習しやすいような環境にすると約束したという。
りんから手術の話を聞いた直美は、改めてフユを観察した。患者への接し方は丁寧ではないが、確かに素早いうえに要領もよく、たくさんの仕事をこなしている。同期の柳田しのぶ(木越明)によると、フユはここで10年働いている一番の古株だという。
詰所でりんたちが休んでいると、助教授の藤田邦夫(坂口涼太郎)がやってきて、今後、看病婦は見習い生たちから看護の仕方を教わるようにと指示した。多田からの通達で、「看護だけでなく、振る舞いも学ぶといい」と嫌味も付け加える。藤田たちは、りんが元武家だと知り態度を変えたが、逆に看病婦たちは前より増して実習生たちに反発するようになった。
千佳子が退院した日、太ももに木片が刺さった患者の緊急手術が行われることになった。りんと直美は、外科教授の今井益男(古川雄大)と助手の黒川勝治(平埜生成)から手術介助を命じられる。りんたちは、できないと猛反対するが、黒川から「医者に指図されたなら手術室に入れ」と言われ、従わざるを得ない。2人が心配したように、手術中、りんと直美は何の役にも立たず、結局フユたち看病婦が手術介助を務めた。りんは現場でオロオロするだけだった。手術後、今井は「元より期待などしていない。あの患者さん、古川男爵。華族だよ。それでキミたちを呼んだ」と明かし、退院までの担当にりんを指名する。黒川は「医者も、実技の研修を受けなければ手術はできるようにならない。落ち込むのは傲慢というものだ」と厳しかった。また黒川によると、千佳子の話が広まり、華族や政治家から、看護婦の手厚い看護を受けたいという患者が増えているという。「手術室に看護婦がいたと聞けば患者は安心する。それだけだ」と黒川は補足した。りんはたまらず、フユに手術介助を教えてほしいと頭を下げる。フユは「いいよ」と快諾するが、「お金くれたらね」という条件を加えた。「教えるんだから、お金をもらわないと割に合わない」というのがフユの言い分で、「月謝を払う気になったらまた言ってくれる?」と突き放した。
同期たちはフユの意地悪にブーイング。玉田多江(生田絵梨花)は「卑しい」と呆れるが、直美は、卑しいのではなく本当にお金がなくて切羽詰まっているのではないかと考える。看病婦には、行き場のない女性、身寄りのない人、遊郭にいたやり手婆もいるという話もある。看病婦の給金は月3円という話で、その安さに同期たちは驚いた。りんは、看病婦と仲良くはなれなくても、一緒に働けるようになりたいと主張するが、泉喜代(菊池亜希子)は、相手がどう思っているかが問題だと顔を曇らせた。
そのころ、フユは外の水場で洗濯をしていた。長屋から「おーい」という声が聞こえると、疲れ切った顔で立ち上がり…。
朝ドラ「風、薫る」第43回【見所】
りんは個室の患者を多く受け持つようになり忙しい日々。ゆきとトメは、患者の小野田の食欲がない様子が気になっていた。
そんななか、りんと直美は手術介助を学ばせてほしいとフユに再び頼み込み、フユの家の事情を知る。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

