20歳のころ、長く付き合っていた彼氏の存在を、初めて父に打ち明けたときのことです。ただ名前を伝えただけのはずなのに、父はなぜか急にソワソワし始めて……。その後の一本の電話で、思いもよらない“縁”が明らかになったのです。
彼氏のことを父に話すと…
彼とは、私が17歳のころから付き合っていました。当時の私は、恋愛のことをあまり家族に話すタイプではなく、父にも「仲のいい男友だちがいる」程度しか伝えていませんでした。
ですが20歳になったころ、「そろそろちゃんと話してもいいかな」と思い、彼氏について話すことにしたのです。父は最初こそ「ふーん、そうなんだ」と普通に聞いていたのですが、彼氏のフルネームを伝えた瞬間、表情が変わりました。
彼の苗字は地元でもほとんど見かけない珍しいもの。「それ、漢字でどう書くんだ?」と父に聞かれ、私が説明すると、父は驚いたような顔をしました。そして少し考え込んだあと、「お母さんの名前ってわかる?」と聞いてきたのです。
不思議に思いながら名前を伝えると、父は「やっぱり……」というような表情を浮かべ、こう言いました。
「もしかしたら知ってるかもしれない。ちょっと電話で話させてもらえないか?」
お母さんが電話に出ると…
その場で彼氏に電話をかけ、事情を説明しました。すると、ちょうどお母さんが隣にいたようで、快く電話に出てくれました。そして父が名乗った瞬間――。
「え、うそでしょ!? ○○くん!?」と、電話越しに大きな声が聞こえてきたのです。
実は、父の中学時代の親友が、彼氏のお父さんだったそう。すでに離婚していましたが、お母さんは結婚当時の苗字をそのまま使っていたらしく、父は名前を聞いてすぐにピンときたのだとか。
昔は家族ぐるみで仲が良かったそうですが、彼のご両親が離婚してからは、自然と疎遠になっていたそうです。
さらに、私と彼氏が1歳くらいのころ、バーベキューで会っていたことまで判明。もちろん、お互いに記憶はありません。でもアルバムを探してみたら、本当に同じ場所に写っていて……。
父と彼のお母さんが電話越しに大盛り上がりしている横で、私はただただ「こんな偶然ある!?」と驚くしかありませんでした。

