Medical DOC監修医がLDLコレステロールを下げる可能性の高い食べ物・食生活などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「LDLコレステロールの基準値」とは?下げる可能性の高い食べ物も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
村上 友太(医師)
医師、医学博士。
福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長、東京予防クリニック院長を歴任。現在は神宮前統合医療クリニックなどで脳機能向上、認知症予防を中心に診療している。
【資格・所属】
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本健康経営専門医
コレステロールとは?(悪玉LDL/善玉HDL)
コレステロールは、私たちの体にとって必要不可欠な脂質(脂肪分)の一種です。細胞膜の構成成分となったり、ホルモンや胆汁酸の材料になったりするなど、生命維持に欠かせない役割を担っています 。ホルモンは体の機能を調節する物質、胆汁酸は脂肪の消化吸収を助ける物質です。コレステロールは、主に肝臓で作られますが、食事から摂取もされます。血液中では、リポたんぱく質という粒子と結合して全身に運ばれます。コレステロールには、LDLコレステロールとHDLコレステロールの2種類があり、それぞれ異なる働きをしています。
善玉コレステロール(HDLコレステロール)
HDLコレステロールは、血管壁や血液中に溜まった余分なコレステロールを回収し、肝臓へ運ぶ役割を担っています。つまり、血管を掃除してくれるようなイメージです。HDLコレステロールが増えると、血管壁にコレステロールが蓄積するのを防ぎ、動脈硬化を抑制する効果が期待できます 。この働きから、HDLコレステロールは「善玉」コレステロールと呼ばれています。
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)
LDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを全身の細胞に運ぶ役割を担っています。細胞は、LDLコレステロールを材料にして、細胞膜やホルモンなどを作ります。しかし、LDLコレステロールが血液中で過剰になると、血管の内壁にコレステロールが蓄積し、血管が硬く狭くなる動脈硬化を引き起こす原因となります 。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な疾患を引き起こすリスクが高まります。そのため、LDLコレステロールは「悪玉」コレステロールと呼ばれています。
LDLコレステロールの基準値
LDLコレステロールの基準値は、日本動脈硬化学会が作成している「動脈硬化性疾患ガイドライン2022年版」で以下のように定められています。
140mg/dl以上:高LDLコレステロール血症
120~139mg/dl:境界型高コレステロール血症
男女別・LDLコレステロールの基準値
女性は、男性と比較してコレステロール値が変わりやすいことが分かっています。女性ホルモンであるエストロゲンは、LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やす作用があります。エストロゲンの分泌が盛んな若い女性は、LDLコレステロールが低い傾向にあります。しかし、女性は更年期を迎えてエストロゲンの分泌量が減少すると、コレステロールのバランスが崩れてLDLコレステロールが増えやすくなります。そのため、閉経後の女性は、動脈硬化のリスクが高まることが知られています。男性は、加齢とともに徐々にLDLコレステロール値が上昇する傾向があります。
年齢別・LDLLコレステロールの基準値
加齢に伴い、男女ともにLDLコレステロール値は上昇する傾向にあります。
これは、加齢に伴い、コレステロールの代謝能力が低下するためと考えられています。特に女性は、閉経後にエストロゲンの分泌が減少することで、LDLコレステロールが上昇しやすくなります。高齢者は、動脈硬化が進んでいる場合が多く、LDLコレステロールが高いと、心筋梗塞や脳卒中などのリスクがさらに高まるため、注意が必要です。

