父は70代半ばまで大きな病気もなく、元気に過ごしていました。ところが、ある日突然、脳梗塞(のうこうそく)で倒れたのです。幸い命に別状はありませんでしたが、右半身にまひが残り、言葉も思うように話せなくなりました。
父の脳梗塞で家族の生活は一変
退院後、父は自宅での生活を望みました。けれども、まひの影響でひとりで歩くことは難しく、日常生活の多くに手助けが必要な状態になっていました。
高齢の母だけで支えるのは難しく、私が介護を担うことになりました。食事や入浴、トイレの介助に加えて、リハビリの付き添いも必要になり、それまでの生活は大きく変わりました。突然始まった介護に、私は戸惑うばかりでした。
慣れない介護…想像以上に心と体に負担が
最初のころは、何をどうすればいいのかもよくわかりませんでした。父の気持ちをくみ取りたくても、言葉がうまく通じないことで意思疎通が難しく、私自身も余裕を失っていきました。
毎日の介助に追われるうちに、少しずつ疲れやストレスが積み重なっていったのを覚えています。家族だから頑張らなければと思う一方で、思うようにいかない現実に、気持ちが沈むこともありました。

