
長野県大町市のネオアルプスが、同市の商店街にて、7月18日(土)・19日(日)の2日間、シャッター街を一斉にオープンするアウトドアイベント「まほろば商店街」を初開催。地域を盛り上げる活動のひとつとして、普段はシャッターが閉まっている空き店舗に話題のアウトドアブランドやショップがPOPUP出店し、“私たちの理想の商店街”を生み出す。
長野県大町市の課題


長野県北西部に位置し、黒部ダム・立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口として、また北アルプス裏銀座ルートや後立山への入山口として知られる長野県大町市。四季を通じてインバウンド観光客が急増中の白馬エリアの南部ということもあり、多くの観光客が訪れ賑わいをみせている。

登山・ハイキングやスキー・スノーボードなどの豊富なアクティビティが楽しめる日本有数の山岳観光地として、多くの観光客を受け入れる大町市だが、地域全体の活性化の面ではいくつかの課題を抱えているとのこと。


中心市街地商店街では、人口減少や住民の高齢化、消費行動の変化などに伴い、空き店舗の増加が進んでおり、商店街の歩行者交通量も、2009年のピーク時から2021年までの15年間で約5分の1まで減少(※1)。
商店街では店舗と住宅が一体となった建物が多いため、店舗営業をしなくなっても売却や貸出が進まず、結果的に「シャッター街」となってしまっている現状がある。


これら課題の背景には、多くの来訪者が立山黒部アルペンルートを直接目指すため、歴史ある町並みや地元の食といった豊かな観光資源があるにもかかわらず街が通過点となり、中心市街地での滞在や消費につながりにくいという構造があるという。令和6年度の観光利用地統計調査結果(※2)によると、観光地と市街地では延利用者数・増加率ともに大きな差が生まれていることが分かる。
商店街のシャッターを一斉にオープン!

こうした地域課題をふまえて、山と街の循環が生み出す新たな旅の形の創出と環境保全を活動の主軸にするネオアルプスでは、大町市街地を“滞在したくなる街”として再設計。都市から大町市街地を通って北アルプスへ行くという導線をつくる必要があると考え、地域課題へのアプローチのひとつとして、商店街のシャッターを一斉にオープンするイベント「まほろば商店街」を企画した。
同イベントでは、2日間限定で、普段はシャッターが閉まっている商店街の空き店舗を活用し、話題性の高いアウトドアブランドやショップ、インフルエンサーのPOPUP出店を展開。“私たちが夢見る、活気あふれる理想の商店街”が出現する。
出店のほか、まちやフィールドをいかしたスタンプラリー、インフルエンサーやアーティストによるトークセッション、体験型ワークショップ、音楽ライブ等、商店街を会場としたさまざまなコンテンツも用意。地元商店や住民の地域活性化への意識を高めるきっかけにもなるイベントを目指しているとのことだ。
なお、山小屋や登山道の整備といった長期的な地域課題の解決にもつなげるため、同イベントの売上の一部は山岳環境団体へ寄付される予定となっている。
