どんな症状が現れると食後の薬を処方される?

食後の薬は、どのような症状のときに処方されるのでしょうか。ここからは、食後の薬が処方されやすい症状を2つ紹介します。
足や腰などの痛み
筋肉の緊張や骨の変形が原因で腰や足、肩などに痛みがある場合、痛み止めが処方されるケースがよくあります。痛み止めは胃を荒らしやすいため、食後の指示になるケースがほとんどです。
「痛いときだけ飲んでください」という頓服で出ることもありますが、胃が荒れる可能性を考えると、軽くでも何か胃に入れてから服用するほうが望ましいでしょう。
なお、ズキズキするような鋭い痛み、ジンジンしたしびれるような痛み、重くてだるい感じなど、痛みの感じ方はそれぞれです。
我慢して生活すると、痛みをかばった影響で別の部分の痛みが出たり、より悪化したりする可能性も考えられます。痛みがつらい場合、しびれがある場合などは整形外科を受診しましょう。
熱やのど・頭の痛み
発熱やのどの腫れ、頭痛などがある場合、ウイルスや細菌に感染している可能性があります。のどや頭の痛みがつらい、熱が高いなどの場合、解熱鎮痛剤(痛み止め)で症状が楽になるでしょう。
解熱鎮痛剤のなかには、足や肩の痛みを抑える薬と同様に胃の粘膜を荒らすものがあります。そのため、「食事に関係なく飲んで大丈夫です」と言われたとき以外は、食後に飲むのが基本です。ただし、体調が悪くて食事が摂れない場合は、食後でなくても飲めるかを確認すると安心です。
頭痛や熱などが出始めたら十分な水分補給を行い、部屋の湿度を保ちながら安静に過ごして免疫力による回復を待ちます。高熱が続く、痛みが強い、水分も摂れないなどの場合は、無理をせずに内科を受診しましょう。
「食後に薬を飲む理由」についてよくある質問

ここまで食後に薬を飲む理由について紹介しました。ここでは「食後に薬を飲む理由」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
空腹時に薬を飲んではいけない理由を教えてください。
伊藤 陽子(医師)
主な理由は、「胃へのダメージを抑えるため」と「成分の吸収を助けるため」の2点です。
以下に、空腹時に飲むべきでない薬の例とその理由をまとめました。
薬の種類 理由
胃を荒らしやすい薬 空腹時は、胃粘膜に薬が直接触れる時間が長くなり、胃炎や胃潰瘍のリスクが高まるから
食事で吸収が高まる薬 食事に含まれる油分によって吸収が高まり、より高い効果を期待できるから
ただし、「空腹時は、どんな薬も飲んではいけない」というわけではありません。空腹時に飲むべき薬(食前・食間)も存在するため、指示されたタイミングを守ることが大切です。
飲み忘れた際は、薬によって最適な対処法が異なるため、対応をあらかじめ医師や薬剤師に確認しておきましょう。

