以前付き合っていた彼とのお話です。最初は穏やかでやさしい人だと思っていましたが、付き合いが長くなるにつれて、少しずつ気になる面が見えてきました。話し合いになるとすぐに不機嫌になり、「もういい」という言葉で会話を終わらせてしまうのです。これは、そんな彼と旅行の予定を立てていたときの出来事です。
楽しいはずの計画が険悪な空気に
私たちは旅行先を決めるため、それぞれ行きたい場所を出し合うことにしました。1泊2日で時間が限られている以上、どこかで妥協が必要になります。
そこで私は、移動時間や混雑も考えながら、現実的な案を彼に伝えました。すると彼はすぐに顔をしかめ、「全部は回れないなんてわかってるよ。いちいちうるさいな」と不満そうに言ったのです。
思い通りに話が進まないことが気に入らなかったのか、途中で彼は「もういい!」と会話を終わらせてしまいました。結局、彼の機嫌をこれ以上損ねたくないと思い、彼の希望を優先して予定を組むことにしました。
希望が通っても彼の機嫌は直らず…
しかし、彼の機嫌はなかなか直らず、部屋の空気は重たいままです。自分の希望が通ったはずなのに、納得がいかない様子で黙り込み、すねたような態度を崩しません。
私は何が気に入らないのかわからず、しばらく彼の様子を見ていました。すると、沈黙していた彼がスマホを触りながら、思い出したように口を開いたのです。
「そういえばさ、このあたりは前に行ったことがあるんだよね」
私は彼の機嫌が直るきっかけになるかもと思い、笑顔で相づちを打ちました。ところが、そのあとに続いた言葉を聞き、思わず耳を疑ったのです。

