雨傘は、購入したばかりの頃は水をよく弾きます。
しかし、使い続けるうちに生地が水を含みやすくなり、「撥水が弱くなった」と感じる人も多いのではないでしょうか。
実は、この撥水機能は簡単なケアによってある程度回復する場合があります。
その方法の1つとして知られているのが、ドライヤーなどで熱を加えるというもの。
当記事では、傘のケア方法について、アウトドアメーカーの株式会社モンベルに聞いてみました。
水を弾く仕組み
傘に限らず、撥水性能を備えた製品は、熱処理によって性能を回復できます。
この撥水性能を発揮するために必要なのが『防水透湿性』という機能です。
防水透湿性とは、外からの水は通さずに、内側の水蒸気を外に排出する機能を指します。
防水透湿性の機能を持つ生地に撥水処理を行うと、生地表面で水を弾き落とし、水の膜で覆われてしまうことを防ぎ、透湿性の機能が維持されるのです。
※写真はイメージ
具体的には、生地表面の『撥水基(はっすいき)』という分子レベルの突起が、水を弾くことで生地の保水を防ぐという仕組みです。
この撥水基が汚れや摩擦で倒れると、本来の撥水性能が発揮できません。
洗濯して汚れを取り除いた後に、熱を加えて乾燥させることで、撥水基が再び起き上がり、水を弾くようになります。
ドライヤーを使ったケアの方法
傘に限らず、熱を加えて乾燥させる時は、製品ごとに適した熱処理を施すべきです。
通常のウエアであれば乾燥機やアイロンで全体にまんべんなく熱を加えます。傘の場合はドライヤーの使用がおすすめ。
ドライヤーを10cmほど離し、60℃程度の風を当てるとよいでしょう。
1か所5~20秒程度を目安に、少しずつ場所をずらしながら全体に熱を加えてください。
※写真はイメージ
熱処理を施しても撥水性が回復しない場合は、撥水スプレーを塗布しましょう。
風通しのよいところで15cm以上離して全体がしっとり濡れる程度にスプレーし、ニオイが消えるまで20分以上乾燥させると撥水性が回復します。

