弁当なしで気づいた本当の価値
翌朝、出発間際に自分の弁当がいつもの定位置に置かれていないことに気付いた夫。「あれ、俺の弁当は?」と聞かれたものの、私は笑顔で「自分で作るか、買うかなと思って。昨日文句言ってたし」とだけ答えました。バスの時間もせまっていたため、夫は困った顔をしながらも特に何も言わず、いつも通り出ていきました。夫はその日コンビニ弁当を買ったそうですが、コーヒーやおやつも合わせると軽く1000円越え。お小遣いの中でやり繰りするには、痛い出費だったようです。
感謝が生まれ節約も楽しむように
帰宅後、夫はお弁当の文句を言ってしまったことを直接謝ってくれました。
「毎日当たり前に用意されていることが、どれだけ手間もお金もかかっているか分かったよ」
それ以来、夫が私の作るお弁当に不満を言うことはなくなりました。むしろ、一緒にスーパーへ行くときには夫が特売品を探してくれるようになり、今では二人で節約を楽しめる関係に変わりました。
毎日の家事は当たり前に見えても、実は多くの手間と気遣いの積み重ねなのだと感じました。少し立場を変えてみることで相手の大変さに気づき、関係が良い方向へ変わることもあるのだと、A子さんの話から学びました。
【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。

