これは友人A子に聞いた話です。家族で訪れた回転寿司店。楽しみにしていた注文品を目の前で横取りされました。悪びれない態度に怒りがこみ上げましたが、店員の冷静な対応が状況を変えました。
久しぶりの外食に、家族の時間が戻る
その日は久しぶりの外食でした。
仕事や家事に追われる毎日の中で、ようやく取れた家族の時間。
子どもも朝から楽しみにしていて、お店に入った瞬間からずっと嬉しそうでした。
席に着き、タッチパネルで注文。
レーンを流れるお皿を見ながら、「まだかな」と待つ時間さえ楽しくて、自然と笑顔がこぼれていました。
楽しみがピークに達した、その瞬間の出来事
そして、ついに「ご注文品」の札が立ったお皿がこちらへ近づいてきました。
子どもが身を乗り出して、「きた!」と目を輝かせた、その瞬間でした。
隣のテーブルの男性が、何の迷いもなくその皿を取ったのです。
一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。
「あの、それ私たちの注文です」と伝えると、男性は軽く笑って言いました。
「流れてるんだから早い者勝ちでしょ?」
あまりにも当たり前のように言われて、言葉が出ませんでした。
子どもは皿を見つめたまま固まり、私の袖をぎゅっと握ってきます。
その小さな手の温度が、悔しさを一気に引き上げました。
店員さんを呼んで事情を説明すると、男性はその間も「細かいねぇ」と聞こえるように言い続けます。
まるで私が神経質な客であるかのような態度でした。

