結局、日本で英語教育はできるのか?
「日本で英語教育はできるのか?」その問いに対する、今の我が家なりの答えは、「親が用意できるメソッドや環境は、“種まき”に過ぎない」ということです。
そこから、どんなふうに花を咲かせるのかは、本人が持っている資質や性格、そして最後は“本人の意思”に大きく左右される。
ハワイに来て、そのことを痛いほど実感しています。
娘には、私が「正しい」と信じて積み上げてきた英語教育の知識が、たしかに武器として残っていました。多読によって培った読解力やリテラシーは、実際に現地校でも彼女を助けています。
一方で息子は、幼い頃からインターナショナルな環境に触れてきた経験が、彼自身の“度胸”や“図々しさ”と結びつき、人とのコミュニケーションを突破する力になっていました。
どちらも正解で、どちらも足りない部分がある。
結局、子どもは親の思い通りには育たないし、同じ教育をしても、兄弟ですら全然違う形で育っていくのです。
当時の私は、「どうすれば子どもに英語力をつけられるのか」と、いろんなことを調べ尽くして、戦略を立てて試行錯誤を繰り返しました。
でも、そんな私が今ハワイで感じているのは「親は無力である」という感覚です。
ただ、それは決してネガティブなものではなくて、教育って結局親にとっての一種のエンターテイメント。夢を見させてもらったエンタメだったんだなというのが私の大きな結論です。
親にできるのは、「こんな世界もあるよ」と環境や選択肢を並べることだけ。小さいうちは、そのレールに子どもを乗せることもできます。でも、大きくなるにつれて、最後にどの道を選ぶのかは、やっぱり本人なのだと思います。
それでも、教育は楽しい!
親というものは無力だという結論に辿り着きましたが、子どもたちのおかげで、教育というものに出会うことができた。それにはありがとうという気持ちでいっぱいです。
<文/大木優紀>
【大木優紀】
1980年生まれ。2003年にテレビ朝日に入社し、アナウンサーとして報道情報、スポーツ、バラエティーと幅広く担当。21年末に退社し、令和トラベルに転職。旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のPRに奮闘中。2児の母

