元気のない息子に母がしてあげられること
朝一番の電車に乗って、息子が一人暮らしをするアパートへ駆けつけたAさん。
そこにいたのは、少し肩を落とした、見慣れた我が子の姿。私は何も言わずに、たくさん作ってきた手料理をテーブルに並べました。食事をすると張り詰めていた心がほどけたのか、息子はぽつりぽつりと、一人で抱え込んでいた寂しさや戸惑いを打ち明けてくれたのです。
Aさんは、息子が判断したのなら別に大学を辞めてもいいと思っていましたが、どうやらそれは息子の本心ではなさそうです。「初めての孤独に少し疲れて、誰かに甘えたかった」というホームシックのサインだったのだと気づきました。
一緒に買い出しに行き、たくさんの作り置きを冷凍してAさんは帰ってきました。
いくつになっても子どもは子ども
Aさんが帰る頃には、やる気を取り戻した息子。
「頑張るよ」と言って、Aさんを送り出してくれました。
その言葉に安堵したAさんでしたが、家を出たからといって、まだまだ息子は経験値の少ない若者。これからも壁にぶち当たることがあるでしょう。
親としての心配はまだまだ尽きないのだなあとAさんは実感しました。
親と子はいつまで経っても親と子。親は子供の心配をするのが仕事です。親に心配をかけながらでも、息子が立派な大人になるまで見守らせてほしいとAさんは思うのでした。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

