「ニコパフ」という言葉を聞いたことはありますか?
ニコパフとは、ニコチン入り使い捨て電子たばこの通称です。日本国内では未承認であるにもかかわらず、近年若者の間で広がり、「違法薬物に手を出す入口になり得る」として2026年3月には販売に関わった大学生や高校生が大阪府警に摘発されました。ニコパフの危険性について小林先生に伺いました。

監修医師:
小林 惇平(医師)
急性期病院で総合内科として修練した後、現在は慢性期病院でリハビリや在宅医療を中心に診療しています。
大阪府警が発表した内容とは?
編集部
大阪府警が発表した内容を教えてください。
小林先生
大阪府警によると、2025年夏頃からニコパフの取扱件数が増加しており、2026年3月にニコパフの販売に関わった大学生や高校生が摘発されました。ニコチンを含む電子たばこは、薬事法(医薬品の製造・販売などを規制する法律)上、原則として医薬品に該当します。問題となっているのは、ニコパフは日本で医薬品としての承認を受けていないため、国内での販売・譲渡は「違法」になる点、そしてニコチンが含まれていることを知らないまま長時間・繰り返し使用することで、健康への悪影響が生じるおそれがある点です。消費者庁もこの点を重視し、厚生労働省に対して被害防止のための対策を徹底するよう求めました。電子たばこ業界団体に対しても、安全対策の徹底が求められています。
「ニコパフ」とは?
編集部
ニコパフについて教えてください。
小林先生
ニコパフはニコチンを含む液体が入った使い捨て型の電子たばこ(VAPE;べイプ)の一種であり、「ニコ」はニコチン、「パフ」は吸引を意味する英語の“Puff”を組み合わせた造語です。またVAPEとは香料入りのリキッドを電気で加熱し、発生した蒸気を吸うタイプの電子たばこの総称で、ニコパフも同じ仕組みです。ニコチン依存のリスクや健康への影響があるため、使用には十分注意が必要です。
