阿部氏に同情すべき点は1ミリもない
立川志らく氏や山崎貴氏、そして署名運動に熱を上げた人たちは、このオブラートに包まれているために苦みを感じないからこそ、阿部氏を応援したいというファイティングポーズを取れているだけなのです。しかしながら、その後の辞任に至るまでのスピード感を見れば、どう考えても阿部氏に勝ち目はないと考えるのが、本来の意味での大人の常識でしょう。阿部氏は自ら責任を取って辞任したのではなく、外堀を埋められ責任を取らされて辞任させられたのです。
もちろん、そこに至る経緯については詳細には報じられません。けれども、言外の意味、文脈を読み取る力が少しでもあれば、今回の件で阿部氏に同情すべき点など1ミリもないことはわかるはずです。
阿部氏を擁護することの是非を問うているのではありません。この署名運動の滑稽さは、大人たちが大局観を失った荒野を映し出している。
そこに絶望するのです。
<文/石黒隆之>
今日は、父の日。
— 読売ジャイアンツ (@TokyoGiants) June 14, 2025
あなたのお父さんと
ジャイアンツの思い出はありますか。#父とジャイアンツ pic.twitter.com/EAfXUINODV
【石黒隆之】
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4

