ドーパミンが多い人の特徴

高い目標達成意欲と行動力
ドーパミンの働きが活発な人、あるいはドーパミン受容体の感度が高い人は、一般的にエネルギッシュで目標志向が強い傾向があります。報酬(成功や達成感)に対する感度が高いため、「もっと上を目指したい」というモチベーションを維持しやすく、困難な課題にも積極的に取り組むことができます。起業家やトップアスリートなど、社会的に大きな成果を出す人々に多く見られる特徴であり、常に前向きなエネルギーを発散しています。
好奇心旺盛(新奇性探求)
心理学的には「新奇性探求」という気質と関連しています。未知のもの、新しい場所、新しい情報に対して「ワクワクする」感情が強く働きます。変化を恐れず、常に新しい刺激を求めるため、流行に敏感であったり、多趣味であったりすることが多いです。リスクを恐れずに新しい環境に飛び込むことができるため、イノベーターとしての資質が高いとも言えます。
高い集中力(過集中)
興味を持った対象に対しては、寝食を忘れるほどの深い集中力を発揮します。いわゆる「ゾーン」に入った状態になりやすく、短期間で高いパフォーマンスを上げることができます。 ただし、この集中力は「興味のあること」に特化して発揮されるため、興味のないルーチンワークなどには全くやる気が起きないという極端な一面を持つこともあります。
衝動性とリスクテイキング
ドーパミン活性が高いことの裏返しとして、衝動的になりやすいという特徴もあります。報酬(欲しいもの、食べたいもの、やりたいこと)への欲求が強いため、後先を考えずに行動してしまったり、スリルを求めてリスクの高い行動(ギャンブルや危険なスポーツなど)を好んだりする傾向が見られることもあります。ブレーキ役のセロトニンが不足すると、この傾向がより顕著になります。
飽きっぽさ
ドーパミンは「予測できない新しい刺激」に対して強く反応するため、同じことの繰り返し(ルーチンワーク)には反応しにくくなります。そのため、ドーパミンが多いタイプの人は、単調な作業や変化のない環境に耐えられず、すぐに飽きて次の刺激を求めてしまうことがあります。常に新しいプロジェクトや変化を必要とするため、安定した環境よりも変化の激しい環境を好む傾向にあります。
「ドーパミン」についてよくある質問

ここまでドーパミンについて紹介しました。ここでは「ドーパミン」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ドーパミンはどういう時に出ることが多いのでしょうか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
ドーパミンは、嬉しいことが起きた時だけでなく、「これから嬉しいことが起きそうだ」と予測した瞬間に最も多く放出されます。これを「報酬予測」と言います。例えば、旅行に行っている最中よりも、旅行の計画を立ててワクワクしている時の方が、脳内ではドーパミンがたくさん出ていることが多いのです。また、予期せぬラッキーな出来事(サプライズ)があった時にも強く反応します。逆に、結果が期待外れだとドーパミンの放出は止まり、ガッカリした気分になります。
ドーパミンが増えすぎるとどうなりますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
何事もバランスが重要で、ドーパミンは多ければ多いほど良いわけではありません。過剰になると、幻覚や妄想が見えたり、衝動が抑えられなくなってギャンブルやアルコールなどの依存症に陥りやすくなったりします。また、チック症などの意図しない体の動きが出てしまうこともあります。適度な量が分泌され、かつ「セロトニン」などのブレーキ役となる神経伝達物質とうまくバランスが取れている状態が、心身にとって最も健康的です。

