100円ショップのカチューシャを取り出して
そんな中で、より彼に複雑な気持ちを抱くこととなったのは、カチューシャでした。開園直後はアトラクションに必死だったため、お昼過ぎになって「お揃いのカチューシャとかつけない?」と彼に伝えました。
すると彼は、またかばんの中を探り……このテーマパークのキャラクターが印字されているエイリアン風のカチューシャを差し出してきました。それは100円ショップで購入できるもの。そして、「これでよくない?」と彼。
この彼の行動に、私は衝撃を受けてしまいました。このテーマパークのキャラクターがプリントされているとはいえ、テーマパーク以外で売られているカチューシャを身につけるのは抵抗があったからです。彼の「できるだけお金を使いたくない」という気持ちは痛いほどわかるものの、彼の徹底した節約志向に、楽しい気持ちはどんどん薄れて……次第に彼への気持ちが冷めていくのがわかりました。
ほどなく私たちはお別れ。節約は大事ですが、「何にお金を使いたいか」「何を切り詰めるか」の価値観の合致も大事だと感じた交際となりました。あれから数年経ちましたが、彼が今どんな生活をしているのか、気になっています。
著者:水瀬こはく/20代女性・恋愛・ライフスタイル・金融・ITなど幅広いジャンルを執筆するライター。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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