リラックス効果があるとして、ドラッグストアやネット通販でも見かけるようになった大麻草由来の成分「CBN(カンナビノール)」。手軽に入手できる一方で、その安全性については以前から指摘がありました。そのようななか、厚生労働省は2026年6月1日からCBNを「指定薬物」に指定し、新たな規制方針を設けることを発表しました。すでに製品を使用している人への影響も含めて、精神科医の公受先生に解説してもらいました。

監修医師:
公受 裕樹(医師)
金沢大学医学部卒業
精神科単科病院を経て、現在都内クリニック勤務
精神保健指定医、産業医
【免許・資格】
精神保健指定医、産業医
厚生労働省が発表した内容とは?
編集部
厚生労働省が発表した内容を教えてください。
公受先生
厚生労働省は、CBNが薬事審議会指定薬物部会において、「精神毒性を有する蓋然性が高く、かつ、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがある物であること」が認められたと発表しました。
2026年6月1日からの「指定薬物」指定により、CBNを含む製品は、原則として製造や輸入、販売、所持、使用などが禁止されます。
一方でほかに代わりとなる治療法がなく、難治性疾患や障害の治療にCBN製品の使用が必要と認められた患者さんについては、国が定めた手続きを行うことで、継続して使用できる場合があります。また、患者さんに製品を提供する販売事業者などにも、輸入や販売に関する届け出や管理などの手続きが求められます。
CBNとは?
編集部
CBNとはそもそもどのような成分なのでしょうか。
公受先生
CBNは、大麻草に含まれる「カンナビノイド(大麻草に含まれる化合物の総称)」と呼ばれる成分の一つです。大麻には、主要な精神活性成分で最も毒性が強く大麻取締法などで規制されている「THC(テトラヒドロカンナビノール)」や、精神作用や依存性がなく日本でも合法とされている「CBD(カンナビジオール)」など複数の成分が含まれており、それぞれ体への作用が異なります。CBNはTHCが分解されてできる成分で、THCほどではないものの精神活性作用があるとされています。またCBN含有製品についても、安全性や健康への影響が十分に確認されていないものがあります。体調や治療への影響について医師や専門機関に相談しながら、適切に対応しましょう。

