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“塩分摂りすぎの男性”は『記憶力低下』が早い? 認知症になるリスクも医師が解説

“塩分摂りすぎの男性”は『記憶力低下』が早い? 認知症になるリスクも医師が解説

「最近、物忘れが増えた気がする」「将来認知症にならないためには何に気を付けたらよいか知りたい」と感じる人も多いのではないでしょうか。豪州・エディス・コーワン大学の研究員らは、塩分(ナトリウム)の摂取量が多い男性ほど、記憶力の低下が早く進む可能性があると発表しました。この内容について伊藤先生に伺いました。

伊藤 たえ

監修医師:
伊藤 たえ(医師)

浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大学医学部附属病院初期研修。東京都の総合病院脳神経外科、菅原脳神経外科クリニックなどを経て赤坂パークビル脳神経外科菅原クリニック東京脳ドックの院長に就任。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳ドック学会認定医。

研究グループが発表した内容とは?

編集部

エディス・コーワン大学の研究員らが発表した内容を教えてください。

伊藤先生

オーストラリアで行われたこの研究では、認知機能障害のない高齢者1208人(平均約71歳)を対象に、食事内容からナトリウム摂取量を調べ、約72カ月にわたって記憶力や注意力などの認知機能を継続的に評価しました。
その結果、ナトリウム摂取量が多い男性は、「エピソード記憶(体験した出来事を思い出す力)」が早く低下する傾向があることが示されました。一方で、女性や全体の解析では両者に明確な関連は認められませんでした。また、アルツハイマー病の発症リスクに関わる「アポリポタンパク質E※」の状態による違いもみられませんでした。

研究者らは、認知症予防の観点から塩分摂取を含めた生活習慣と認知症との関係について、今後さらに性別の違いを踏まえて詳しく調べる必要があるとしています。

※体内の脂質代謝に関わるタンパク質の一種で、特定の型がアルツハイマー病のリスク因子として知られている。

研究テーマに関わる認知症とは?

編集部

今回の研究テーマに関連する認知症について教えてください。

伊藤先生

認知症は、脳の働きが低下することで記憶力や判断力などに影響が出る病気です。原因となる病気は複数あり、代表的な「4大認知症」として、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症が知られています。特にアルツハイマー病は最も患者さんの数が多く、認知症全体の半数以上を占めます。また、高齢になると複数の病気が重なって発症するケースも増えるとされています。

認知症は早期発見・早期治療が大切です。物忘れや性格の変化など気になる症状がある場合は、一人で抱え込まず、家族や周囲の人と話し合いながら、早めに認知症を専門とする医師へ相談しましょう。

配信元: Medical DOC

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