「ドーパミン」についてよくある質問

ここまでドーパミンについて紹介しました。ここでは「ドーパミン」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ドーパミンはどういう時に出ることが多いのでしょうか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
ドーパミンは、嬉しいことが起きた時だけでなく、「これから嬉しいことが起きそうだ」と予測した瞬間に最も多く放出されます。これを「報酬予測」と言います。例えば、旅行に行っている最中よりも、旅行の計画を立ててワクワクしている時の方が、脳内ではドーパミンがたくさん出ていることが多いのです。また、予期せぬラッキーな出来事(サプライズ)があった時にも強く反応します。逆に、結果が期待外れだとドーパミンの放出は止まり、ガッカリした気分になります。
ドーパミンが増えすぎるとどうなりますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
何事もバランスが重要で、ドーパミンは多ければ多いほど良いわけではありません。過剰になると、幻覚や妄想が見えたり、衝動が抑えられなくなってギャンブルやアルコールなどの依存症に陥りやすくなったりします。また、チック症などの意図しない体の動きが出てしまうこともあります。適度な量が分泌され、かつ「セロトニン」などのブレーキ役となる神経伝達物質とうまくバランスが取れている状態が、心身にとって最も健康的です。
まとめ:ドーパミンは「やる気」の源!バランスを保って健やかな毎日を
ドーパミンは、目標を達成したときの喜びや、何かを期待するワクワク感をもたらす「報酬系」に関わる重要な神経伝達物質です。適切に分泌されることで、学習や仕事へのモチベーション向上につながります。
しかし、不足するとパーキンソン病やうつ病のような意欲低下を招き、逆に過剰になると統合失調症や依存症などのリスクが高まります。日々の生活で適度な目標設定(スモールステップ)や運動、バランスの取れた食事を心がけ、ドーパミンと上手につきあっていきましょう。

