嫁のあたたかさ
不安でいっぱいの中、一番先に病院へ来てくれたのは、大きなお腹を抱えたW奈でした。
「大丈夫?」と私にくれたのは温かい飲み物。
「とりあえずこれ飲んで落ち着きなよ」
言葉はぶっきらぼうでしたが、息を切らして真っ先に駆けつけてくれたことに私は心から感謝しました。
夫は何とか持ち直したものの、介護が必要な状態に……。
途方に暮れていた私に声をかけてくれたのは、またしてもW奈。
「嫌じゃなければ一緒に住む? うちらがそっちに行ってもいいし。みんなでいれば、なんとかなるって!」
同じ嫁の立場として、なかなか言えないことだと私は頭が下がる思いがしたのです。
家族思い
私たちは息子夫婦と同居することになりました。
出産後、W奈は文句を言いながらも夫の介護を率先して手伝ってくれました。
口では「ふざけんなよ、じじぃ」「今やってやるから待ってなよ」などと言うのですが、誰よりも献身的に尽くしてくれるのはW奈。
私が体調を崩して寝込んでしまった時も「今死なれたら私が困るから! 黙って寝てな!」と悪態をつきながらも、一生懸命看病をしてくれたのです。

