当時、“国宝級イケメン”として若い女性人気は高かった山﨑さんですが、男性や中高年層にはその良さが伝わらず苦戦したのかもしれません。ですが、今の山﨑さんならば、『ジョン万』で日曜劇場での屈辱を晴らすことが出来るのではないでしょうか。

主演ながら選ばれなかった過去
大河制作発表では、山﨑さんの起用理由について、制作統括から「横にいる共演者の方たちを邪魔せず、でもその方たちの“一座”としての味をすごく生かすところに一番の魅力を感じました」と明かされています。その姿勢は映画『キングダム』の際も顕著に表れていました。数々の賞を受賞している映画『キングダム』はシリーズ1作目で第43回日本アカデミー賞で優秀作品賞のほか、共演の吉沢亮さんが最優秀助演男優賞を、長澤まさみさんが最優秀助演女優賞を獲得。一方、山﨑さんは主演であるにも関わらずノミネートされていませんでした。
ただ、授賞式で吉沢さんは「(山﨑さんが)主演でみんなを引っ張ってくれたおかげで、すごく素敵な作品になった」と感謝を伝えたのです。周囲の役者を引き立てる座長力
『キングダム』は、何者でもない少年・信が主人公。吉沢さん演じる若き国王や長澤さん演じる山界の王ら続々と現れる「自分以上の存在」との出会いを通じた成長物語です。それゆえ、信が最初から圧倒的存在感を放つことはありません。山﨑さんががむしゃらで熱くもがくからこそ、凛と佇む吉沢さんや長澤さんが引き立っていたのです。
山﨑さんはこの頃から、物語の中心でありながら目立ち過ぎず、周囲との共闘に重きを置き、共演者の良さを引き出す座長力があったのだと思います。この献身性の原点はサッカーで、俳優業との共通点として「個人プレーでもありチームプレーでもある」と本人が明かしています。

