肝硬変の注意点と予防方法

肝硬変の余命について教えてください。
C型肝炎ウイルスは約90%除去できるようになったため、合併症の対処が重要です。肝硬変の重症度を表すChild-Pugh分類を予後予測に使用できます。こちらの分類は血清アルブミン値や症状などで点数をつけるもので、GradeCになると3年生存率は40%と報告されています。しかし、食事など生活習慣を改善することで進行を抑えることが可能です。禁酒や食事制限によって余命宣告後も余命を超えて生存することができる場合もあります。
また、対処療法で改善が見込めなかった場合でも、肝移植を行った場合5年生存率は40から70%といわれています。しかし、初期の頃と比べると悪化している状態では対処法も減ってきてしまうため、早期に発見し対処していくことが大切です。
家族が注意すべき点はありますか?
C型肝炎は血液を介して感染する恐れがあるため注意が必要です。通常の日常では感染のリスクはそこまでありませんが、歯ブラシや髭剃りの共有は行わないようにしましょう。血液に触れてしまう可能性があります。また、C型肝炎は肥満や糖尿病により肝臓に脂肪がたまることで肝硬変になりやすくなるため生活習慣にも気を付ける必要があります。バランスの良い食事や適度な運動を心がけましょう。鉄分の多い食品や鉄分を含むサプリメントの過剰摂取にも気を付けなければいけません。
肝硬変を予防する方法があれば知りたいです。
肝硬変を予防するにはワクチンの摂取や生活習慣を改善するなど下記の方法があります。B型肝炎ウイルスのワクチンの接種
ウイルス感染者の血液に触らない
家族でも歯ブラシや髭剃りの共有をしない
過度な飲酒を避ける
肥満や糖尿病、高血圧や脂質異常症を予防する
適度な運動をする
このように肝硬変の原因となるB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染を予防すること、生活習慣を見直し肝機能の維持を心がけましょう。
B型肝炎ウイルスは感染力が高いため、少しの血液でも感染してしまうリスクがあります。そのため歯ブラシなども気を付けなければいけません。
肝硬変はアルコールだけでなく脂肪分の多い食事や運動不足でも生じるため、生活習慣を改善するだけで予防できる可能性があります。
最後に、読者へメッセージがあればお願いします。
肝硬変は一度なってしまうと完全に戻りませんが、合併症やC型肝炎ウイルスへの治療法が確立され予後が良くなってきています。ウイルスの感染以外にもアルコールの過剰摂取や食生活が大きく影響しているため、生活習慣の改善で予防・症状の維持が可能です。初期症状があまりなく気が付きにくいため、悪化しないよう定期検査を行いましょう。
編集部まとめ

肝硬変の症状や治療法について紹介しました。C型肝炎ウイルスによる肝硬変が最も多いですが、ウイルスに対する治療薬が開発されほとんど治療できるようになりました。
しかし、命に係わる合併症も多いため生活習慣の改善や早期治療が重要になります。アルコールの過剰摂取以外にも不摂生な食生活や運動不足も肝硬変の原因になります。
肝硬変は初期症状が現れにくく、沈黙の臓器ともいわれる部分であるため定期検査や小さな違和感に気がつくことが重要です。
倦怠感など体調不良が現れたときには、すでに肝硬変が進んでいる場合があるので病院を受診し適切な治療を受けましょう。
治療や生活習慣の改善で肝機能の維持ができるため、早期発見と早期治療を心がけましょう。
※この記事はメディカルドックにて【「肝硬変」の初期症状・アルコール以外の原因はご存知ですか?医師が監修!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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