20代のころ、私は仕事を頑張ったご褒美として、高級寿司店へ通うのを楽しみにしていました。そんなある日、交際中だった彼と記念日のお祝いでそのお店を訪れたのですが……酔った男性客から、思いもよらない言葉を浴びせられてしまったのです。
自分へのご褒美だった高級寿司店
当時の私は、仕事中心の毎日を送っていました。忙しくて大変なことも多かったのですが、「次のお寿司を楽しみに頑張ろう」と思うことで乗り越えられていた気がします。
私が通う寿司店は、カウンター数席だけの小さなお店。大将は職人気質ですが気さくな人で、旬の魚や日本酒について丁寧に教えてくれました。
そんなお気に入りのお店へ、ある日、当時付き合っていた彼と記念日ディナーで行くことに。彼も「ずっと来てみたかったんだよね」と楽しみにしてくれていて、私もうれしくなっていました。
酔った男性客が突然!
その日、店内にはかなり酔った男性客がいました。40代くらいの男性で、「なんで生ガキないの?」「酒の種類少なくない?」と、大きな声で文句ばかり。
大将も最初はやんわり対応していましたが、男性客はどんどん態度が大きくなっていきました。嫌な空気だな……と思っていると、突然その男性が私たちのほうを見て鼻で笑ったのです。
「こんな若いカップルが来る店なんて、たかが知れてるよな。なに、SNSに載せるために来たの?」
その言葉に、私は一瞬、頭が真っ白になりました。自分たちを見下されたことも悔しかったのですが、それ以上に、大好きなお店までバカにされたように感じてしまったのです。
彼も気まずそうな表情を浮かべ、店内には重たい空気が流れました。

