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小児科医・西村佑美氏が愛媛・大阪で講演。規模を問わず質を変えない発達支援を届ける

イオンモール今治新都市の特設会場で講演する西村佑美氏

日本小児発達子育て支援協会(CDPSA-JAPAN)の代表理事を務める西村佑美氏が、3月7日(土)に愛媛県・イオンモール今治新都市にて市委託事業の講演を、4月22日(水)に大阪府高槻市の子育て支援サロンで少人数講演を実施した。

対象規模は約80名(商業施設開催・支援者向け)と約30名(子育てサロン・保護者向け)と異なるが、両会場で「参加者がすぐに実践可能な知識を持ち帰る」という西村氏の一貫したスタンスにより、高い評価を得たそうだ。

約80名規模の子育て支援講演


イオンモール今治新都市「子育てひろばハピ」で行われた参加無料の講演「『普通じゃない』が強みに変わる!発達特性に合わせた子育て方法」では、今治市ネウボラ政策課の委託を受けた今治子育て・子育ち応援団の運営により、イオンモール内の商業施設特設会場に約80名が来場。保護者だけでなく、保育士・発達支援関係者・教育者も多数参加した、地域ぐるみの発達支援イベントとなった。

講演のきっかけは、今治子育て・子育ち応援団代表理事が西村氏のInstagramを偶然発見し、著書を手に取ったこと。「SNSで見つけた専門家を自治体事業に招く」という経緯は、地域の現場とオンライン情報発信が結びついた現代的な事例となった。

講演は、「STEP1:視点を変える」「STEP2:親の心構え」「STEP3:今日からできること」の3本柱で構成。

「STEP1:視点を変える」では、西村氏が医学的に“普通の子”は存在しないと紹介し、発達はグラデーション・スペクトラムであり、神経発達症はDSM-5(2013年)以降「脳の多様性」として捉えられる概念へ変化していることや、AI時代に“普通じゃない”特性が強みになる可能性を医学的視点を踏まえて提示した。

「STEP2:親の心構え」では、バウムリンド理論の4つの養育スタイル(権威的・許容的・独裁的・関係欠如的)から、「あたたかさ×適切なリーダーシップ」のバランスを解説。叱ると怒るの違い、体罰を避けることの科学的根拠を示し、子どもの自主性を育む関わり方の土台を整理した。

「STEP3:今日からできること」では、ペアレントトレーニングの核心技術「肯定的注目(ポジティブアテンション)」を4分類(感心・励まし・感謝・実況中継)で紹介。「褒めようとしなくていい、ただ見るだけ」という実況中継法(ナレーション)が自己肯定感向上・癇癪減少・言語発達促進に効果があることを臨床例とともに提示した。


参加者からは、「西村先生のお話に希望を持ち、自分の子を好きだと思えるようになりたいと思いました」「もう10年、15年早く出会いたかったです」などの感想が寄せられたそうだ。

30名対象の双方向少人数講演


また、高槻会場の地域に根ざした子育て支援サロン「ほっと・HOT・ニャーノの家」では、参加者との距離が近い少人数・対話型の講演を実施。地域で子育てを行う保護者約30名が参加し、今治会場と同じエビデンスベースの内容を、参加者の具体的な悩みや日常場面を取り上げながら双方向で届けるスタイルで行った。


希望者にはランチ会も開催。「一方通行の講義ではなく、その場で答えが返ってくる時間だった」「サロンに来ていなければ出会えなかった内容だった」など、小規模ならではの深い満足度が特徴的な会となった。

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