晴々とした気持ちで迎えた産休
数か月後。
私は無事に産休に入りました。 最後の出勤日、後藤さんは遠くから私をじっと見ていましたが、近づいてくることはありませんでした。ただ一度だけ、小さく会釈をしたような気がします。それが彼女なりの、反省の印だったのか、それとも決別の合図だったのかは分かりません。
でも、今の私には関係のないことです。私は、私と道義の子どもを、私たちの手で育てていく。
「お疲れ様でした!」
花束を受け取り、オフィスを後にする時、心は驚くほど軽やかでした。 駅のホームで待っていた道義の笑顔を見て、私はようやく確信しました。 誰かに振り回される時間はもう終わり。これからは、この温かい日常を守っていくんだ、と。
おなかを優しく撫でながら、私は春の風の中を歩き出しました。 これから始まる新しい生活には、もう、不気味なLINE通知も、冷たい視線の監視もありません。
そこにあるのは、私たちが選んだ、光に満ちた未来だけです。
あとがき:誰にも邪魔されない、私だけの物語へ
物語の最後、春の風の中を歩く歩美さんの姿に、読者である私たちも深く安堵します。後藤さんの呪縛から解き放たれ、ようやく「自分たちの家族」として新しい命を迎えられる喜び。誰かに正解を押し付けられるのではなく、迷いながらも夫婦二人で答えを出していくことこそが、子育ての醍醐味ですよね。不気味な通知音に怯える日々はもう終わり。これから始まるのは、温かな愛だけが溢れる、自由で輝かしい日々です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

