ビオチンをとりすぎると現れる症状

ビオチンは水溶性ビタミンであり、通常の食事からの摂取で過剰になることはほとんどないとされています。ただし、高用量のサプリメントを継続的に摂取した場合に「摂りすぎ」になる可能性があるといった記載もみられます。また、ビオチンは単独のサプリメントだけでなく、ビタミンB群サプリメントや一部のマルチビタミン・ミネラル製品にも含まれていることがあります。そのため、複数の製品を併用することで、知らないうちに摂取量が多くなる可能性があると指摘する情報もあります。
吐き気・下痢などの軽い消化器症状
高用量摂取により、まれに吐き気や下痢などの軽い消化器症状がみられることがある、とする記載も見受けられます。ただし、これらは一過性で軽度であることが多いとされ、ビオチンとの因果関係が明確でないケースもあります。体調に変化を感じた場合は、摂取を中止し、医療機関に相談しましょう。
皮膚の発疹やかゆみ
高用量摂取時に、発疹やかゆみなどの皮膚症状が現れる可能性があると紹介している情報もあります。ただし、ビオチンそのものの影響なのか、サプリメントに含まれる他の成分によるものなのかは明確でない場合もあります。症状が出た場合は、自己判断せず医師に相談することが大切です。
血液検査結果への影響
一方で、医学的に注意喚起がなされているものとして、高用量ビオチンが血液検査結果に影響を及ぼす可能性が挙げられます。特に、ビオチンを測定系に用いる免疫測定法による検査(甲状腺ホルモンや心臓マーカーなど)では、実際とは異なる値を示すことがあると報告されています。サプリメントを使用している場合は、検査前に服用状況を医療スタッフへ申告することが重要です。
ビオチンが不足すると現れる症状

肌トラブル
不足すると、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れ、湿疹のような皮膚の赤み・乾燥、皮膚炎(ウロコのようになり皮膚が剥がれ落ちていく)が起こることがあります。重度の欠乏では、口や目、耳の周囲などから症状が現れ、徐々に広がるケースも報告されています。
髪の悩み
不足すると、細胞分裂が活発な皮膚や粘膜、髪、爪などに影響が出やすわれます。毛髪をつくる細胞の働きが低下し、髪の成長が遅れたり、細く切れやすくなったり、頭皮の乾燥や炎症によって抜け毛が増える可能性があります。ただし、加齢や遺伝など他の要因による場合も多く、ビオチン不足だけが原因とは限りません。
神経症状
ビオチンは糖質・脂質・たんぱく質の代謝を助ける補酵素として働くだけでなく、神経の正常な機能にも関与しています。そのため、欠乏が進行すると神経系に関連する症状が現れることがあります。具体的には、抑うつ気分、無気力、集中力の低下などの精神症状や、手足のしびれ、ピリピリとした異常感覚(知覚異常)などが報告されています。重度の場合には、けいれんや発達遅延(乳児の場合)などがみられることもあります。

