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アメリカ育ちの長男があえて「日本の大学」を選んだワケ。日本人の母が明かした当時の心境「正直ショックでした」

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親世代の「大学受験」との違い

 カイくん高校の卒業式にて。左から、ビルさん、カイくん、悠子さん――カイくんは総合型選抜を受けたそうですが、いかがでしたか?

悠子:私の高校時代の推薦や選抜型の年内入試は、成績のいい子が選ばれて、小論文を書いたり、面接の練習をして合格みたいなイメージでした。でも今は全然違っていて「こんなにも勉強しないといけないのか」と驚きました。

カイの志望校の場合は、評定や志望理由はもちろん重要なのですが、面接だけでなく、筆記試験や、口頭試問(対話型試験)が行われました。対策をするために、高3の9月から総合型選抜に特化した塾に通い始めました。

――他にも、大学入試の変化を感じたことはありましたか?

悠子:昔は、募集枠の少ない年内入試は席の取り合いのようなギスギスした雰囲気があった気がするんです。どこの大学の推薦をもらったのか秘密にしないといけないような。

でも、カイが総合型選抜を受けることを同級生の子たちはすごく応援してくれていました。「カイには受かってほしい」と言ってくれて、本人も少し驚いたようです。これは、年内入試が増えた今の時代だからなのか、カイの学校の雰囲気がいいからなのか分からないのですが。私は、真剣に行きたい大学を目指して努力する環境があるからこそ、応援し合えるのかなと感じました。

――総合型選抜では、勉強以外の活動や実績をアピールすることが多いですが、カイくんの場合はどうでしたか?

悠子:学校の勉強と部活で手一杯だったので、ボランティアに取り組んだりすることはできませんでした。面接で頑張ったことを聞かれたときは、部活動のことを話したそうです。テニス部に入って、いいお友達ができたことで頑張れたと言っていました。

大学受験で「親の出る幕」はない?

 カイくんの大学入学式にて――高校受験と大学受験では、親の役割の違いはありましたか?

悠子:勉強は本人に任せるしかないし、願書や必要書類についても、学校の先生の指導に従って本人がやっていたので、私の出る幕はほとんどなかったです。書類の確認も学校の先生がサポートしてくださいました。

私が口を出そうとすると、「学校に聞くからいいよ。ママに中途半端に調べられても困る」と言われて、本当に用なしでした(笑)。ただ、本人の行動がギリギリなんです。締め切り直前の深夜にやっと動き出すこともありました。

あるときは、締め切り前になって願書を印刷しようとしたら「自宅のプリンターでは出力できないからコンビニ行く」と言い出したことがありました。しかも、大事な模擬試験の前日だったんです。夜中の1時ごろだったので、車で送っていきました。

――他にも、心配事やハプニングはありましたか?

悠子:高3の9月から謎の咳に悩まされたことです。1か月以上続いて、そのうち咳をするあまり嘔吐するようになってしまいました。もちろん病院には行ったのですが、もらったお薬は効かず。次に別の内科を受診してもまったく止まりませんでした。

そんなとき、知り合いから「耳鼻科に相談してみたら」と言われたので受診したところ、そこで処方してもらったパッチ(肌に貼るタイプの処方薬)のおかげで、少しずつ治っていきました。

体調に気を揉んだり、車で送迎したり、私に手助けができたのは、それくらいだったなと思います。

<取材・文/都田ミツコ>

【都田ミツコ】
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。



配信元: 女子SPA!

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