子育てが少し落ち着き、自分の時間を持てるようになったころのことです。空いた時間に、昔から好きだった手芸を再開しました。作品を少しずつ形にしていく時間は、私にとって大切な気分転換でもありました。ところが、久しぶりに会った知人からかけられた何げないひと言に、思いがけず心を揺さぶられることになったのです。
趣味を再開した穏やかな時間
私が50代になったばかりのころ、子どもは13歳の中学生でした。子育ても少し落ち着き、ようやく自分のために使える時間ができてきました。
そこで私は、昔から好きだった手芸を再開しました。空いた時間にコツコツと作品を作るのが楽しく、気分転換にもなっていました。忙しい毎日の中でも、その時間は自分らしくいられる大切なひとときだったと思います。
知人のひと言に胸が重くなった日
ある日、知人と久しぶりに会い、何げなく趣味の話になりました。私は特別なつもりもなく、手芸を続けていることを話したのです。
すると相手は少し驚いたような顔をして、「まだそんなことやってるの?」と笑いながら言いました。冗談のつもりだったのかもしれませんが、その瞬間、胸の奥がズシンと重くなりました。
年齢を重ねると、好きなことを続けるのはおかしいと思われるのだろうか。そんな思いがよぎり、その場では何も言えませんでした。

