お酒を飲む前に食べるといいものとは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「お酒を飲む前に食べるといいもの」はご存知ですか?飲んでいる際に食べるといいものも解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
関口 雅則(医師)
浜松医科大学医学部を卒業後、初期臨床研修を終了。その後、大学病院や市中病院で消化器内科医としてのキャリアを積み、現在に至る。内視鏡治療、炎症性腸疾患診療、消化管がんの化学療法を専門としている。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、総合内科専門医。
お酒を飲む前に食べるといいもの

空腹でお酒を飲むと血中アルコール濃度が急に上がりやすいため、事前に食事をとって吸収をゆるやかにすることが勧められます。特にたんぱく質・脂質・食物繊維を含む食事は胃の滞在時間を延ばし、酔いのまわりを抑える助けになると考えられます。しかしどんな食べ物でも悪酔いを完全に防げるわけではなく、量を控えることが何より大切です。
卵料理(オムレツ・ゆで卵など)
卵は良質な栄養素を含み、胃内滞留時間が長い食材として知られています。食前に摂取すれば、アルコールが急激に小腸へ流れ込むのを防ぎ、血中濃度の上昇を抑える効果が期待できるでしょう。ただし卵だけで肝障害などは防げないため、油を控えた調理法を選び、野菜や主食と合わせた軽食として摂るのが理想的です。
ナッツ類
アーモンドなどのナッツ類は、良質な脂質や食物繊維を含み、アルコールの吸収を緩やかにする働きが期待できます。飲酒時に失われやすいマグネシウムやビタミンEを効率よく補える点も、大きなメリットと言えるでしょう。ただし高カロリーなため、量は一握り程度に抑えるのが賢明です。塩分や油分の多い製品は避け、健康的なおつまみとして取り入れてみてください。
チーズ・ヨーグルトなどの乳製品
乳製品はたんぱく質と脂質を含み、消化が比較的緩やかに進みます。飲酒前に摂れば胃に内容物が留まり、アルコールが直接粘膜に触れるのを防ぐ効果が期待できるでしょう。これにより、急激なアルコール吸収を抑える助けになります。ただし乳糖不耐症の方は腹痛などを起こす恐れがあります。低ラクトース製品を選ぶなど、体質に合わせた調整が大切です。
全粒粉のパン・雑穀入りご飯
全粒粉のパンや雑穀ご飯は、白米より食物繊維が多く血糖値の上昇もゆるやかになりやすい食品です。食物繊維が胃腸で膨らみ内容物を増やすことで、アルコール吸収を遅らせる効果も期待できます。肉や魚、豆類と組み合わせた食事として、飲酒前のエネルギー補給に取り入れるとよいでしょう。
バナナなどの果物
バナナは食物繊維とカリウム、糖質をバランスよく含む果物です。空腹よりも1本食べておくほうが胃の内容量が増え、アルコールの急激な吸収を抑える助けになると考えられます。カリウムは飲酒で失われやすいため補っておくのは理にかないます。しかし糖質が多いので、糖尿病や肥満が気になる方は量や他の炭水化物とのバランスに注意が必要です。
「お酒を飲む前に食べるといいもの」についてよくある質問

ここまでお酒を飲む前に食べるといいものについて紹介しました。ここでは「お酒を飲む前に食べるといいもの」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
お酒の酔いを回りにくくする食べものや飲みものはありますか?
関口 雅則 医師
酔いを完全に防ぐ食べ物はなく、最も重要なのはアルコール量を控えることです。飲酒前にたんぱく質や脂質、食物繊維を含む食事をとると酔いの回りがゆるやかになる場合があります。また、水やノンアル飲料を合間に挟むと総摂取量や脱水を抑えやすいです。一方、コーヒーや栄養ドリンクで酔いが冷める明確な根拠はなく、眠気をごまかしているに過ぎない点に注意が必要です。
酔いが回りやすい食べ物はありますか?
関口 雅則 医師
空腹で飲むとアルコールが直接胃や小腸に届きやすく、血中アルコール濃度が急に上がり、酔いやすくなります。つまり「何も食べないこと」自体が酔いを早める大きな要因となります。甘いカクテルやジュース割りは飲みやすく摂取量が増えやすいため、酔いが早くなりやすいです。辛味や塩味の強いおつまみも、喉が渇いてアルコールを追加しやすくなるため、飲み過ぎにつながりやすい点に注意が必要です。

