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【京都府京都市】根付を専門に紹介する美術館、京都 清宗根付館で「科学:進化と英知の物語展」を開催

時代を超えた人類の進歩を根付でたどる企画展

6月は「科学:進化と英知の物語」展と題し、日進月歩の進化を遂げてきた人類の偉業や文化の発展など時代を超えた人類の進歩を根付でたどる。

自然界の不可思議な事象に対し観察や実験、検証をすることで世界の仕組みを解明しようとする知的な営みが科学とされる。それは人類が誕生してから常に進化し続ける知識の体系でもある。人類の英知は科学によって獲得され、近年ではAI による発展も注目されている。

根付では科学で実証された明快な世界と、そこから少し外れた未知や未見の「なにか」とのズレに焦点を当てて、その差異から生まれる違和感を作品にすることがある。ただ科学を信奉するだけでなく、解明できない謎や社会の矛盾などをあぶり出すことで新しい視点に気づかせてくれるのが根付の魅力でもある。

展示中の根付の一部を紹介

「科学:進化と英知の物語」展にて展示されている根付の一部を紹介しよう。


まずは、「かぐや」。平安時代に成立した日本最古の物語『竹取物語』。月探査衛星「かぐや」から撮った地球とかぐや姫。最先端の技術と昔話をひとつの根付にしている。

作者は宍戸濤雲(1960~)氏。高2.0cmで、素材は象牙・鹿角。


続いて、「望郷」。織田信長は当時の最先端技術や科学的合理性を積極的に導入した武将。海外の文化や技術に興味を持ち、広い世界に目を向けていたとされているという。

作者は喜山利歩(1972~)氏。高2.8cmで素材は黄楊・鹿角・水牛。


「ファーブルと夏休み」も登場。『昆虫記』で知られるフランスの博物学者ファーブルは幼少期に祖父母に預けられ、自然豊かな環境で育ったことが、後の研究に影響を与えたといわれている。

作者は北澤泉水(1968~)氏。高2.5cmで素材は陶。


続いて、「グーテンベルグの印刷機」。ドイツの金細工師グーテンベルグは1445年頃鉛合金を用いた活版印刷により印刷革命をもたらした。活版「聖書」がベストセラーに。

作者は伊藤滋女(1963~)氏。高2.8cmで、素材は黄楊・漆。


「神奈川沖浪裏」もお見逃しなく。北斎の透徹した観察眼から生まれた傑作。大波が砕け散る直前、波頭が渦巻く形状は現代科学で流体力学に適っていると証明された「迫真の大波」だ。

作者は小野里三昧(1967~)氏。高4.3cmで、素材は黄楊・漆。

この機会に、企画展「科学:進化と英知の物語」展に足を運んでみては。

■「科学:進化と英知の物語」展
期間:6月2日(火)~30日(火)
場所:京都 清宗根付館
住所:京都府京都市中京区壬生賀陽御所町46番地1
公式HP:https://www.netsukekan.jp

(ソルトピーチ)

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