二日酔い時に食べるといいものとは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「お酒を飲む前に食べるといいもの」はご存知ですか?飲んでいる際に食べるといいものも解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
関口 雅則(医師)
浜松医科大学医学部を卒業後、初期臨床研修を終了。その後、大学病院や市中病院で消化器内科医としてのキャリアを積み、現在に至る。内視鏡治療、炎症性腸疾患診療、消化管がんの化学療法を専門としている。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、総合内科専門医。
二日酔い時に食べるといいもの

二日酔いは脱水や電解質の乱れ、低血糖、アセトアルデヒドの影響などが重なって起こると考えられます。水分と電解質、エネルギーを補うと症状が軽くなることがあります。一方で強い頭痛や意識障害、嘔吐が続く場合は急性アルコール中毒などの可能性があるため早めに受診しましょう。
水・経口補水液
二日酔いのときは、まず水や経口補水液を少しずつこまめにとることが基本です。アルコールには利尿作用があり、飲酒後は脱水しやすく、これが頭痛やだるさの一因と考えられています。経口補水液は電解質と糖質を含み効率よく吸収されますが、糖尿病や腎臓病がある場合は主治医の指示に従いましょう。
バナナ
バナナはカリウムやビタミンB6、適度な糖質を含み、二日酔い時にも比較的とり入れやすい果物です。飲酒で失われた電解質やエネルギーの補給に役立つとされ、胸焼けが気になるときにも選びやすい食材です。ただし吐き気が強い場合は無理に食べず、まず水分を優先し、落ち着いてから少量ずつ試すようにしましょう。
卵料理(スクランブルエッグなど)
二日酔い時の朝食として卵料理が挙げられることがあります。卵はたんぱく質に加え、肝代謝に関わるとされるアミノ酸やビタミンB群を含み、消化のよい栄養源として理にかなった選択肢です。ただし卵自体が二日酔いを治すわけではありません。油を多く使わず、スクランブルエッグやゆで卵など胃への負担が少ない調理法を選びましょう。
味噌汁・スープ
前日に多く飲酒した翌朝は、温かい味噌汁やスープが飲みやすいことがあります。水分や電解質の補給に役立ちますが、塩分のとり過ぎには注意が必要です。高血圧や腎臓病で塩分制限がある場合は薄味や量の調整を心がけましょう。
おかゆ・うどんなどのやわらかい炭水化物
二日酔いで胃が荒れていると感じるときは、白粥やうどんなどの軟らかい炭水化物がとり入れやすく、エネルギー補給にも適しています。一方で、脂っこいラーメンやカツ丼などは消化が悪く、気分不良や胸焼けを悪化させるおそれがあります。二日酔いのときは避けたほうが良いでしょう。
「お酒を飲む前に食べるといいもの」についてよくある質問

ここまでお酒を飲む前に食べるといいものについて紹介しました。ここでは「お酒を飲む前に食べるといいもの」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
お酒の酔いを回りにくくする食べものや飲みものはありますか?
関口 雅則 医師
酔いを完全に防ぐ食べ物はなく、最も重要なのはアルコール量を控えることです。飲酒前にたんぱく質や脂質、食物繊維を含む食事をとると酔いの回りがゆるやかになる場合があります。また、水やノンアル飲料を合間に挟むと総摂取量や脱水を抑えやすいです。一方、コーヒーや栄養ドリンクで酔いが冷める明確な根拠はなく、眠気をごまかしているに過ぎない点に注意が必要です。
酔いが回りやすい食べ物はありますか?
関口 雅則 医師
空腹で飲むとアルコールが直接胃や小腸に届きやすく、血中アルコール濃度が急に上がり、酔いやすくなります。つまり「何も食べないこと」自体が酔いを早める大きな要因となります。甘いカクテルやジュース割りは飲みやすく摂取量が増えやすいため、酔いが早くなりやすいです。辛味や塩味の強いおつまみも、喉が渇いてアルコールを追加しやすくなるため、飲み過ぎにつながりやすい点に注意が必要です。

