「眠れない」不眠の悩み、相談しやすく――6月から「睡眠障害内科」など標榜可能に

「眠れない」不眠の悩み、相談しやすく――6月から「睡眠障害内科」など標榜可能に

「なかなか眠れない」「夜中に何度も目が覚める」といった睡眠の悩みを抱えながらも、どの医療機関を受診すればよいのか迷った経験がある人は少なくありません。
厚生労働省は、医療機関が掲げる診療科名の組み合わせについて、新たに「睡眠障害」を追加する医療法施行令を改正しました。これにより、2026年6月1日から「睡眠障害内科」などの名称を標榜できるようになりました。睡眠に関する症状を抱える人が適切な医療機関を見つけやすくなることが期待されています。この内容について伊藤先生に伺いました。

伊藤 有毅

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)

専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

厚生労働省が発表した内容とは?

編集部

厚生労働省が発表した内容について教えてください。

伊藤先生

厚生労働省は、医療機関が広告や案内で掲げることができる診療科名の組み合わせに、新たに「睡眠障害」を追加するため、医療法施行令を改正しました。この改正は2026年5月29日に公布され、2026年6月1日に施行されています。
これまで、内科などの診療科名と組み合わせて標榜(医療機関が診療内容を表示・広告すること)が認められていた疾病・病態は、「感染症」「腫瘍」「糖尿病」「アレルギー疾患」でした。今回の改正により、これらに「睡眠障害」が加わり、一定の条件を満たした医療機関は「睡眠障害内科」などの名称を掲げることが可能になります。

今回の見直しは、不眠症や睡眠時無呼吸症候群などの睡眠に関する悩みを抱える人が、自身の症状に合った医療機関を探しやすくすることを目的としています。
この改正により、睡眠障害への医療を提供する施設の診療内容が患者さんに伝わりやすくなり、適切な受診につながることが期待されています。

関連する疾患とは?

編集部

今回のテーマに関連する不眠症について教えてください。

伊藤先生

不眠の悩みは多くの人が経験します。不眠症とは、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目覚めて再び眠れないといった状態が続き、日中の生活に支障をきたす病気です。週に3日以上、3カ月以上続く場合は不眠症の可能性があります。発症にはストレスが深く関係しており、不眠への不安がさらに眠りを妨げることもあります。
また、寝る前のカフェインや喫煙、寝酒、日中の活動量の低下などの生活習慣も不眠を長引かせる原因になります。不眠症に悩む人の数は年齢とともに増える傾向がありますが、生活習慣の見直しや適切な治療によって改善が期待できます。眠れない状態を我慢せず、早めに医療機関へ相談し、質のよい睡眠を目指しましょう。
配信元: Medical DOC

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