これは友人A子から聞いた話です。“友達だから”を理由に頼み事を当然のように押し付けてくる女性に、A子は少しずつ疲弊していました。感謝よりも利用が先にある関係に違和感を覚え、距離を置いたことで、自分を大切にする人間関係の大事さに気づいていくお話です。
最初は“頼ってくれてるだけ”だと思っていた
A子には、学生時代から仲のいい友人がいました。
明るくて人懐っこく、困った時にはすぐ連絡してくるタイプです。
最初は本当に些細なお願いでした。
「駅まで迎えお願いできる?」
「この書類だけ見てもらえない?」
「ちょっとだけ子ども見てて〜」
A子も“困ってるなら”と思って引き受けていました。
ですが、だんだん内容が変わっていきました。
気づけば“頼み事”が当たり前になっていた
夜中に突然電話がきたり、休日の朝から「今から来れる?」と電話がきたり。
断ると「え〜冷たい」と不満げな声が返ってきます。
さらに驚いたのは、“お礼”の感覚がほぼないことでした。
子どもを数時間預かった日も、
「助かった〜!」だけ。
子どもを連れて出かけていたのですが、ガソリン代も食事代もなし。
それどころか「またお願いね」が当然のようについてきます。
決定的だったのは引っ越しの日でした。
その友人は業者を頼まず、数人の友達へ声をかけていました。
A子も手伝いに行きましたが、想像以上の重労働。
家具運びにゴミ出し、荷解きまで延々と続きます。
全員クタクタになっていた頃、誰かが冗談っぽく言いました。
「これ普通に業者レベルだね(笑)」
すると友人は笑いながら返したのです。
「でも友達ならタダでしょ?」
空気が凍りました。
その瞬間、A子は全部繋がったそうです。

