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「嵐」ラストツアーの経済効果は1375億円 試算した専門家がひもとく“最強の動員力”

「嵐」ラストツアーの経済効果は1375億円 試算した専門家がひもとく“最強の動員力”

経済効果計算の精密性が示す信頼性

 私は、フジロックやアラバキロックフェストなど、国内主要フェスに関する公式の経済波及効果の調査・研究に携わった実績があり、音楽イベントの詳細な数字を熟知しています。

 こうした知見や実績をベースに、今回の「We are ARASHI」に関しても、手がかりとなるデータから公表されていない数値を論理的に概算する「フェルミ推定」を正確に実施。その結果、冒頭で挙げた1375億円という数字を導き出しました。

 観客数は過去のツアー動員数から推定され、グッズ消費は平均購入費のデータで算出。旅費・交通費は開催地の観光統計と観光庁の「旅行・観光消費動向調査」を基準にし、スタッフの滞在経費まで含まれています。

 特に注目すべきは、生配信チケットの試算方法です。ファンクラブ全員が、配信チケットを購入したと仮定。会員数は正確性を期すための計算をしています。ファンクラブ会員の通算会員番号は330万人を超えています。退会者数については、学術論文と他のアーティスト・ファンクラブの入退会データを基にフェルミ推定を重ねました。これは単なる推計ではなく、複数の検証プロセスを経た数値です。

エンターテインメントと地域経済の関係性

 1375億円という数字の背景には、夜行バスで駆けつけたファン、地元のホテルに泊まって初めて経験した都市、思い出の品としてグッズを手にした人たち、その一人一人の選択があります。地域経済は、このような個々の消費行動の積み重ねで成り立つもの。

 嵐のような人気アーティストのツアーは、単に音楽イベントではなく、地方経済を潤わせる重要な産業インフラになっているのです。ホテル業や飲食業、運輸業、小売業などの事業者が恩恵を受けました。

 だからこそ「エンターテインメント×地域経済」という観点は、これからのイベント産業を考える上で、ますます重要になっていくでしょう。嵐のファイナルツアーの成功は、音楽の歴史的転換点であると同時に、地域活性化のモデルケースとして今後も語り継がれるでしょう。

配信元: オトナンサー

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オトナンサー

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