離婚成立後、透哉は一穂からも見捨てられ、孤独な末路を辿る。一方の理沙は、実家の助けを得ながら資格取得を目指し、前向きに歩み始める。誰かの比較対象ではない、自分自身の人生と息子の笑顔を何よりの宝として。
脆過ぎた「元」夫婦の絆
離婚の手続きは、驚くほどスムーズに進みました。透哉は最後まで往生際悪く縋ってきましたが、弁護士を間に立てると、私が持っている証拠の強さに戦意を喪失したようです。
結局、私が受けたモラハラの慰謝料と、正当な額の養育費を支払うことに同意しました。
一方の一穂さんはというと、再婚相手から厳重な監視下に置かれることになったそうです。彼女が透哉に送っていた写真は、再婚相手にとっては耐え難い裏切りでした。
透哉は「一穂なら受け入れてくれる」と本気で思っていたようですが、いざ彼女が窮地に陥ると、彼女はあっさりと透哉との連絡を断ち切りました。
「悪いけど、これ以上私の家庭を壊さないで」
一穂が透哉に送った最後のメッセージは、彼が私に言っていた「元嫁との絆」がいかに脆いものだったかを証明していました。
離婚をして晴々とした気持ち
「結局、二人とも寂しさを埋め合うための道具にしてただけなのよね」
美奈と公園で子どもたちを遊ばせながら、私は晴れやかな気持ちで話しました。
「でも、理沙が毅然とした態度を取ったからこそ、今があるんだよ。本当にお疲れ様!」
私は現在、実家で暮らしながら、資格取得に向けて勉強を始めています。 陽生は元気に保育園に通い、私は「誰かの代用品」ではなく、「一人の女性」として、そして「陽生の母親」として、自分の足で立っている実感があります。

