若いころから私は、「物を長く使うのが美徳だ」と思って生きてきました。家電も日用品も、壊れるまでは使い続けるのが当たり前。むしろ、それが節約だと信じて疑いませんでした。60代になっても、その考えはほとんど変わっていませんでした。中でも冷蔵庫は、気付けば20年以上使い続けていました。多少古くても、ちゃんと動いているのだから問題ない。そう思い込んでいたのです。
壊れていないのだから大丈夫だと思っていた
長年使っていた冷蔵庫は、特に大きな故障もなく動いていました。だから私は、「まだ使えるのに買い替えるなんてもったいない」と考えていました。
家電は壊れてから替えればいい。そう思っていた私にとって、使えるものを手放すという発想はほとんどありませんでした。長く使うことこそ、無駄のない暮らしだと信じていたのです。
家族のひと言で、思い込みが揺らいだ
そんなある日、息子が遊びに来たときのことです。ふと冷蔵庫の前で立ち止まり、「この冷蔵庫、音が大きいし、電気代がかなりかかっているかもしれないね」と言いました。
私はそのとき、正直なところ半信半疑でした。動いているのだから問題はないはずだと、どこかで思っていたからです。けれど気になって、電気料金の明細を見返してみると、ここ数年、じわじわと上がっていることに気付きました。
さらに調べてみると、古い冷蔵庫は新しいものに比べて、年間で1万円以上余計に電気代がかかることがあると知り、思わず青ざめました。

