私は50代です。これは、まだ管理職として働いていたころに経験した出来事です。当時の部署には、仕事は早いものの、どこか上から目線で話す若手社員がいました。特に年上の社員に対しては、「その考え方、もう古いですよ」「もっと時代に合わせたらどうですか」といった言葉を平気で口にすることがあり、私も何度か不快に感じたことがありました。それでも私は、感情的に反応せず、できるだけ冷静に接するようにしていました。
自信満々に提案した若手社員
ある日、重要なクライアント向けの企画会議が開かれることになりました。その若手社員は、「僕が最新のトレンドを取り入れた企画を作ります」と、自信たっぷりに提案しました。
私は補佐役として関わることになりましたが、彼は私の意見をほとんど聞こうとしません。こちらが少し助言をしても、「昔のやり方は通用しませんよ」と笑いながら返されてしまいました。
正直、思うところはありました。ただ、そこで言い返しても会議の準備が進むわけではありません。私は必要な資料や数字を確認しながら、当日に備えることにしました。
見た目は派手でも、質問に答えられず…
そして迎えた会議当日。若手社員が用意した企画は、見た目こそ華やかで、最初は勢いを感じる内容でした。しかし、クライアントから実現性やコスト面について具体的な質問が出ると、空気が変わりました。彼の説明には根拠が足りず、数字の詰めも甘かったため、質問にうまく答えられなかったのです。
会議室には、気まずい沈黙が流れました。自信満々だった彼の表情も、少しずつ曇っていきました。

