最低最悪夫は本当に変われるのか
アラレとプリ子、そしてアラレの元夫とプリ彦。この4人の感情がどう絡み合い、ラストはどう収まるのか。過去の自分は確かに最低最悪だったと認めるプリ彦が、はたして生まれ変われるのか。随所にイラつき感を残しつつも、精神的な成長も垣間見えるプリ彦。アラレやプリ子の境遇も理解できるからこそ、最後まで心が揺さぶられます。
登場人物がもれなく全員未熟で不器用。わかるよ、とつぶやきながら、読者の私も全員を応援したくなるのです。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx

