俳優の仲野太賀が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合など)で存在感を示してきた軍師・竹中半兵衛(菅田将暉)が“退場”目前となり、視聴者が悲鳴のような声をあげている。7日に放送された第22回で「時さえあれば…」と口にした後、その場に倒れ込んでしまった半兵衛。さらに14日に放送される第23回のサブタイトルはそのまま「さらば半兵衛」で、SNSに「次回涙なしで見れる気がしない」「もっと観ていたいのに…」といった声が寄せられている。
「豊臣兄弟!」とは?
豊臣秀長(仲野)を主人公に、天下人となる兄・秀吉(池松壮亮)を補佐役として支えた弟の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
「放送日が半兵衛の命日の翌日」との指摘も
半兵衛は秀吉の優秀な軍師。病弱で人見知り、歯に衣着せぬ率直な物言いから周囲と衝突することも少なくないが、無類の戦好きが高じた知略を駆使して秀吉の戦を幾度も成功に導き、窮地から救ってきた。そんなキャラクターを魅力的に表現する菅田の好演もあり、半兵衛の存在は初登場時から際立っていた。
この日の放送で、天正5(1577)年12月、織田信長(小栗旬)から播磨攻めを任された秀吉が、毛利との国境に位置する上月城での戦に勝利を収めた。城に入ったときには、城内の者が皆自害しており、秀吉は亡骸を丁重に葬ろうとしたが、半兵衛は、兵は全員斬首、女子供は磔にして、自分たちが殺して見せしめにしたかように見せかけようと提案。一日でも早く西国攻めを終わらせたい秀吉はその案を受け入れ、あえて鬼の役目を引き受けた。
しかし、小寺官兵衛尉孝高(倉悠貴、のちの黒田官兵衛)は、かえって敵の恨みを募らせて結束させてしまう恐れがあると苦言を呈し、毛利勢が総攻撃をしかけてきたら織田軍でも太刀打ちできないと警告した。半兵衛はその考えを受け止めつつも、それほど毛利の戦力に通じているにもかかわらず、なぜ織田方に味方しているのかと問いかけた。「いまの織田には勢いがありまする。これからの世をつくるのは織田様じゃと見極めたのです」という答えに、半兵衛は播磨の国衆の真意を見抜き、半信半疑のまま織田方についているほかの国衆の動向を不安視した。官兵衛は、全員が人質を出して忠誠を誓ったのだから裏切ることはないと断言したが、半兵衛の予見は現実となってしまう。その後、東播磨の三木城城主・別所長治(下川恭平)が織田への服属をやめて挙兵。毛利と宇喜多の大軍が上月城に進軍した。
上月城の守備を任された尼子勝久(渡邉蒼)と山中幸盛(廣瀬友祐)を救うため、秀吉は信長に援軍を求めたが、東播磨の三木城攻略が喫緊の課題とみた信長は援軍を送らなかった。身動きが取れない秀吉が悩むなか、半兵衛は官兵衛を碁に誘い、負けた方が何でも1つ言うことを聞くという約束で対局。勝敗を決する一手を打ち、「我らのお味方になっていただきたい」と頼んだ。すでに織田方についていると反論する官兵衛に、半兵衛は「わしがそなたなら…」と切り出し、織田の威を借りて主君の小寺を見限り、毛利を弱らせた後で好機を待って織田をも裏切り、最後は自分がのし上がるのが「一番面白い」と野望を推測してみせた。すると官兵衛は、急に雨が降りだしたのを口実に碁を引き分けにしようと、話題をすり替えてお茶を濁そうとする。半兵衛は笑いながら、時さえあれば予想外のことが起きて勝敗を覆すこともできると述べ、「わしはそなたが妬ましい」とつぶやき、その場に倒れてしまう。
不穏な空気が漂うなか、第22回終了後に流れた第23回の予告、そのタイトルは「さらば半兵衛」で、半兵衛の“退場”を予告しているも同然だった。その内容も不穏さいっぱいで、半兵衛が、小一郎・慶(吉岡里帆)夫妻の間に生まれたと思われる赤ん坊を抱く姿や、しかめ面で何かを叫ぶ姿、目を潤ませる姿、さらに白髪交じりとなって床に伏す弱々しい姿など、さまざまな半兵衛の姿で構成されていた。さらに、小一郎や秀吉らの「竹中殿!」「半兵衛!」との呼び声や、半兵衛の「これでお別れにござりまする」という言葉に、小一郎の「わしらにはまだまだ半兵衛殿が頼りなのじゃ」という声が重なった。最後は、「もっとも面白き戦でござりました」という弱々しい半兵衛の声をバックに、彼のトレードマークである扇子が地面に落ちるカットで締めくくられた。
半兵衛ファンにとっては辛すぎる内容で、SNSには、
「『時さえあれば…』切ない…」
「胸がざわざわする」
「一級フラグ建築士、その名は菅田将暉」
「来週の豊臣兄弟の放送日って竹中半兵衛の命日の翌日じゃん 狙った? もしかして」
「予告で全て持っていきやがった! 予告見ながらボロ泣きした」
「次回涙なしで見れる気がしない」
といったコメントが殺到した。
また、
「両兵衛コンビをもっと観ていたいのに…」
「来週のタイトル見た瞬間『嫌だぁ?』と声が出てしまいました」
「どうなるかわかりすぎてもう辛い」
など、早くも別れを惜しむ人も見受けられた。

