「石の上にも三年」という言葉は、かつては忍耐を尊ぶ美徳として語られてきました。しかし、自分自身をすり減らして、無理を続けた先で壊れてしまったら、立て直すには想像以上の時間がかかります。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
“3年は続けなきゃ”の呪縛
新卒で入った会社は、とにかく厳しい職場でした。
上司から怒鳴られるのは日常茶飯事で、終電近くまで残業する毎日。
それでも私は、「最低でも3年は続けないと」と思い込んでいました。
周囲にも「社会人なんて最初はみんなつらいもの」「3年もしないで辞めたら転職で不利だよ」などと言われ、3年以内で辞めるという選択肢が私の中になかったのです。
駅のホームで気づいた限界
しかし、ある朝ホームで電車を待っていたときのこと。
「このまま踏み出せば会社に行かなくて済む」という危険な考えが、ふっと頭をよぎりました。
自分で自分にゾッとして、それでようやく「私、もうかなり危ないかもしれない……」と、心が限界を迎えていたことに気づいたのです。
あのときの恐怖と動揺は、今でも鮮明に思い出せます。

