プロ野球・読売ジャイアンツの阿部慎之助前監督が暴行の疑いで書類送検された。
報道によると、阿部前監督は5月25日、東京都渋谷区の自宅で18歳の長女に暴行を加えた疑いで現行犯逮捕され、翌日に釈放されていた。本人は事実関係を認めているという。
釈放後は在宅のまま任意捜査が続けられていた。
共同通信によると、警視庁渋谷署は起訴を求めない「寛大処分」の意見を付けたとみられるという。
阿部前監督は今後どうなるのだろうか。
●身柄を伴わず書類だけが送られる手続き
「書類送検」とは、警察が捜査した事件を、捜査書類や証拠物とともに検察官へ送る手続きのことだ。
警察は犯罪の捜査をした場合、原則としてすべての事件を検察に送らなければならない。これを「全件送致主義」という。
逮捕されている事件では、被疑者の身柄もあわせて検察に送る(身柄送検)。一方、釈放後の事件や、もともと逮捕されていない事件では、身柄を伴わず書類だけが送られる。これが一般に「書類送検」と呼ばれている。
●「送検=嫌疑が濃厚」ではない
注意したいのは、書類送検は捜査の自然な流れにすぎない点だ。
誤解されやすいこともあるが、「書類送検された=有罪になる可能性が高い」「嫌疑が濃厚」という意味ではない。
今回も、警察が捜査した以上、制度上、送検は当然の手続きといえる。
送検後は事件が検察官に引き継がれ、起訴するか不起訴にするかが判断される。起訴されれば刑事裁判が開かれ、不起訴となれば刑事責任は問われない。

