現在放送中の連続ドラマ「銀河の一票」(カンテレ・フジテレビ系)が、都知事選を舞台にした政治ドラマでありながら、本格ミステリーさながらの展開で視聴者を沸かせている。8日に放送された第8話で、ヒロイン星野茉莉(黒木華)の人生を狂わせた「告発状」の謎を巡り、物語が大きく前進。これまで茉莉の父で与党幹事長でもある鷹臣(坂東彌十郎)の側近として忠実に仕えてきた政策秘書の雫石誠(山口馬木也)が意味深な行動を見せたことに考察班が即座に反応した。SNSには、彼が事件のカギを握る「スパイ」ではないかという声が寄せられ、その存在がクローズアップされている。
宮沢賢治全集から告発状の原本?
元スナックのママ・月岡あかり(野呂佳代)が、茉莉、五十嵐隼人(岩谷健司)、雲井蛍(シシド・カフカ)の3人を副知事に指名すると宣言した都知事選への出馬会見は、世間に大きな驚きをもって受け止められた。
同じ頃、与党・民政党では、鷹臣に不満を抱く議員たちが一斉に離党届を提出し、AI(人工知能)企業の社長・風間藍生(梶裕貴)を担いだ元都連会長・葛巻仁志(堀部圭亮)らに合流した。同党が擁立した日山流星(松下洸平)の票を大きく削りかねない動きで、党内に動揺が広がった。
そんななか茉莉は、東西新聞記者・雨宮楓(三浦透子)から呼び出され、鷹臣から絶縁されるきっかけとなった「告発の手紙」に浮上した新たな疑惑について教えられた。転落死した大学病院の学部長・新座値利を巡るもので、新座は2020~21年8月にかけて実施された「悪性心筋血管芽腫」の治験で責任医師を務めていた。当時はまだ教授だったが、この時期に学部長に昇進。有力候補がいたなかでの不自然な出世で、厚労省からの圧力が疑われていた。当時の厚労大臣は鷹臣だ。
緊迫感が漂う事務所で、雫石は、大切にしている宮沢賢治全集のページをゆっくりと開いた。そこにあったのは新座の転落死を報じた新聞の切り抜き。そのコピーが、かつて茉莉のもとに告発状と一緒に届いていた。
これまで鷹臣のどんな無理難題にも静かに従っていた雫石。そんな彼が見せた不審な動きに考察班が反応し、SNSには
「本に挟んだ新聞切り抜きがオリジナルなら封書の送り主は雫石」
「雫石が手紙の送り主で間違いなさそうなんだよな…」
「あなたも調べていたのね」
といったコメントが続々。一方、これまでの放送を振り返りながら、
「毎話雫石さんを見ながらハラハラしている…敵が味方かというより腹の内が見えなさ過ぎて」
「雫石の動向も今後の鍵になりそう」
「雫石さんが一番のタヌキか?」
「雫石→星野への忠誠心が如何ほどかわからないけど、離反が相次いでいる星野に早々に見切りをつけて寝返る可能性も大いにあるんだよな…」
などの声も寄せられている。
「銀河の一票」とは?
政治家の不正を密告する告発文をきっかけに、与党幹事長の娘で秘書を務める茉莉がすべてを失い、偶然出会った政治素人の月岡あかり(野呂佳代)を都知事にすべく選挙に挑む50日間を描く。「カルテット」(TBS)や「大豆田とわ子と三人の元夫」「エルピス―希望、あるいは災い―」(いずれもカンテレ)などの佐野亜裕美プロデューサーが手がけるオリジナル作で、「しずかちゃんとパパ」「舟を編む ~私、辞書つくります~」(いずれもNHK)などで知られる蛭田直美さんが脚本を担当する。

