
瀬戸のやきもの体験型複合施設STUDIO 894(スタジオヤクシ)は、7月3日(金)〜8月30日(日) に画家・ミロコマチコ氏による個展「カメがせおってるのは星たち」をSTUDIO 894 ギャラリーで開催する。
ミロコマチコ氏による瀬戸焼を展示
「カメがせおってるのは星たち」では、ミロコマチコ氏が奄美での日々の暮らしの中で感じる、自然界のはざまにうごめく目に見えない存在を“架空のいきもの”として描いた新作を展示するという。
海を飛び、空を泳ぎ、光と闇のあわいに現れる名前のないいきものたちが、瀬戸焼の作品として立ち上がる。


会場では、新作となる瀬戸焼の蚊遣器をはじめ、置物や陶板作品、マグカップなどを展示。


陶板への上絵付けでは、焼成によって生まれる偶然の色や重なりを取り込みながら、絵画とは異なる新たな表現を試みたそう。


ミロコマチコ氏自身が「生活空間との相性がよいと感じた」と語る、ひし形の陶板作品も登場する。

また、作品とともに添えられたタイトルも見どころのひとつだ。
展覧会タイトル「カメがせおってるのは星たち」は、蚊遣器として制作された“ホシガメ”の甲羅の模様から着想を得たものだそう。


作品同士が響き合いながら、ひとつの物語のような空間をつくり出す。
ミロコマチコ氏のメッセージ

ミロコマチコ氏は、1981年大阪府生まれの画家。いきものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催している。絵本『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で第18回日本絵本賞大賞を受賞。『てつぞうはね』(ブロンズ新社)で第45回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)で第63回小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞した。
ブラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレ(BIB)で、『オレときいろ』(WAVE出版)が金のりんご賞、『けもののにおいがしてきたぞ』(岩崎書店)で金牌を受賞した実績をもつ。

2016年より展覧会『いきものの音がきこえる』、2020年より展覧会「いきものたちはわたしのかがみ」で全国の美術館を巡回してきた。
自然の動きに耳を澄ませながら、見えないものの気配を感じとるように制作を行っている。

「カメがせおってるのは星たち」について、ミロコマチコ氏は「海と空の間を月がのぼる。くらやみの中に光が差し込めば、モゾモゾと現れるいきものたち。海を飛び、空を泳ぎ、たくさんの風と波を起こす。
わたしの猫たちに新しい柄が加わりました。そして念願だったカメの蚊遣器も作りました。陶板に現れるのは目には見えないいきものたち。日々、島で感じている見えないいきものたちは、もともとわたしの心にたくさんの動物たちがいたからかもしれません。心の中と外、どちらにもうごめいている。わたしの好きなものばかり。」 とコメントを寄せている。
